主演・坂口健太郎 渡辺謙との初共演で「男の⾊気に満ち溢れた」演技を披露 映画『盤上の向日葵』今秋公開

2025.1.16 18:25

♦熊澤尚人監督 コメント

<作品について>

原作を読んだのが 2017 年。高価な将棋の駒を死体と⼀緒に何故埋めたのか?その謎を解くミステリーですが、親子の葛藤(かっとう)と人間の業、人生の光と影を描いた重厚な人間ドラマとして大変面白く、映画化したいと直ぐに映画会社に持ち込みました。脚本を書き始めてから約7年。沢⼭のハードルがありましたが、粘り強く乗り越え、完成へと⾄りました。⼤まかに5つの時代が、宿命と因果で繋がる物語を映画にするのは大変難産(なんざん)でしたが、降りかかる苦しみの中、⾃らの意志で⼈⽣を選択していく男の物語であり、主人公のその心情を⼀番⼤切に紡ぎました。多くの人が共感できる作品を作り上げることができたのではないかと思っています。ぜひご期待ください!

<坂口健太郎について>

運命に翻弄(ほんろう)され、異端の棋士となる主人公の桂介を、繊細に、そして大胆に演じきってくれました。桂介は幼い頃に父親のせいでプロ棋士になれず、挫折します。それは居場所、自己肯定感を奪われる経験でしたが、強い心で再挑戦し、⾃分の宿命に立ち向かって行きます。その過程の葛藤や心情を惚れ惚れするぐらい丁寧に表現してくれました。桂介は東明を怨みながらも実は惹かれていくのですが、脚本だけでは上手くいかない要素を⾒事に演技で成功に導いてくれました。そんな桂介が東明と魂と魂をぶつけ合うシーンは⾒ものです。男の色気に満ち溢れた、今まで⾒たことのない坂口さんの新たな代表作が誕⽣したのではないかと感じています。

<渡辺謙について>

賭け将棋で生計を立てる真剣師として伝説的な強さだった東明を、渡辺さんが演じてくれたおかげで、脚本をはるかに超える作品に仕上げてくださいました。⼈間として最低、将棋指しとしては⼀流、無頼派(ぶらいは)だが、業深く刹那(せつな)的で破滅的なのに、何故か憎めない人間的な魅力に溢れる男を見事に演じるというより、生み出して頂きました。準備中から、気さくに様々な意見やアイディアを投げかけてくれ、一緒に東明を作り上げて行く過程が、毎日楽しくて仕方なかったです。東明は継承を残す男ですが、私も渡辺さんから映画精神を継承する素敵な経験をさせて頂きました。

映画『盤上の向日葵』
2025年10月31日(金) 全国公開
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/松竹
【公式HP】

©2025映画「盤上の向日葵」製作委員会

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