声優・堀江由衣、ツアーファイナルで“マルチエンド”の種明かし 『⽂学少⼥倶楽部Ⅲ〜The Walking YUI〜』ライブレポ 

2025.1.10 21:00

カジュアルな⾐装に着替えた堀江とダンサーたちが、ダンサブルナンバー「Dance Meets Girls」をキュート&クールに披露すると、シティーポップ調のメロウなグルーヴを備えた「君とさよなら」では⽢い中にもビターさが加わった絶妙なボーカルで観客を魅了する。 

そこからクーマーイーツが宅配してくれた⾷材でカレーを作るため校庭に集合する幕間映像を経て、ステージ上はかがり⽕が焚かれてキャンプファイヤー仕様に⼀変。バンドも楽器をアコースティックギターやウッドベースに持ち替えて、「⼩さじ⼀杯の勇気」をアコースティックアレンジで届ける。 

楽曲内のセリフパートもカレーの話に置き換えられ、最後は「新年だから、カレーにおもちとさっき⾒つけたハチミツも⼊れちゃおう!」と告げて“ほっちゃん特製カレー”が完成。続く「Good morning」もアコースティック編成で演奏され、ダンサーたちがカレーを⾷して団らんするなか、劇団員たちも共に歌って暖かな空気が作り上げられた。 

その後のMC で「(利⽤している)銀⾏」や「お⾵呂のお湯の設定温度」といった堀江らしいユニークなテーマでコール&レスポンスを⾏うと、さらに会場の⼀体感を⾼めるべく、コーレス定番曲「スクランブル」へ。もちろん客席は⼤合唱。そして楽曲の途中で堀江がステージからいなくなったと思ったら、⼤歓声と共に2階席に登場!劇団員たちと⾄近距離で歌い合う、まるでキャンプファイヤーのように楽しい時間が過ぎていった。 

だが、そんな時間も束の間、突然雷の⾳が鳴り響き、クマゾンビたちが遂にステージに襲来。クマゾンビ化した熊⽥先⽣の「ねぇ 聴こえてる︖」というセリフと共に緊迫感に満ちたゴシックチューン「インモラリスト」の幕が開ける。KEEP OUTのテープが貼られた扉のセットを⽤いてクマゾンビとのチェイス劇を演じながら歌唱する演出は、まるでミュージカルを観劇しているような没⼊感と迫⼒だ。 

その後の幕間映像でクマゾンビ化の真相と朝になると薬の効果が切れることを知った⽂学少⼥倶楽部⼀同。ステージでは、⽩シャツにネクタイ、グレーのスカートという学⽣⾵⾐装に着替えた堀江が「遠雷」「Love Destiny」と情熱的なナンバーを⽴て続けに歌い、⾵雲急を告げる状況を楽曲でも表現する。

メンバーと共に「朝まで逃げ切るぞ!」と決意を固めた幕間映像に続いてライブはラストブロックに突⼊。ステージにはボロボロの布が装飾されて物々しい雰囲気になるなか、堀江の⾐装もダメージの⼊ったスカートにチェンジ。疾⾛感溢れる「True truly love」を歌いながら、ゾンビめがけてレモンを投げつけるように⻩⾊いサインボールを客席に投げ⼊れると、続く「innocent note」では学校の屋上を模したステージ2F に上がってフラッグを振りながら勇ましく歌い上げる。 

アップテンポなビートとシンセ⾳が緊急感を煽る「ヒカリ」ではゾンビに対抗するメンバーたちの姿がスクリーンに映し出されるなか、堀江とダンサーたちも⽔鉄砲を⼿にして凛々しくパフォーマンス。劇団員たちも⼿に汗を握りながら熱く盛り上がる。

そしてゾンビとの攻防戦は夜明けと共に終幕へ。スクリーンに朝⽇の映像が映し出され、⽇の光をイメージした照明に当たるとゾンビたちは退散し、その美しい景⾊の中で堀江は最新アルバムより「夜明けのバス停」を歌い始める。 

ステージ2Fには⽣徒役のエキストラたちが⾏き交って学校帰りのような情景が演出されるなか、壮⼤なサウンドに乗せて神々しい歌声を響かせる堀江。⻘春という時間のかけがえのなさを思わせるエモーショナルな⼀幕だ。 

そこからファンタジックな輝きに満ちた「Stand Up!」でエンディングに向けてさらなる⾼揚感を⽣み出すと、ラストはコールや盛り上がるポイントを満載したライブの鉄板曲「CHILDISH♡LOVE♡WORLD」。客席からは「フレー!フレー!ほっちゃん!」というこの⽇⼀番の⼤声援が巻き起こり、最後は全⾝全霊の「⼤好きー!」が会場いっぱいに響き渡るなかライブ本編は締め括られた。 

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