声優・堀江由衣、ツアーファイナルで“マルチエンド”の種明かし 『⽂学少⼥倶楽部Ⅲ〜The Walking YUI〜』ライブレポ
2025.1.10 21:00声優・アーティストとして活躍する堀江由⾐が、約2年半ぶりとなるライブツアー「堀江由⾐ LIVE TOUR 2024-2025 ⽂学少⼥倶楽部Ⅲ〜The Walking YUI〜」を2024年12⽉から2025年1⽉にかけて開催。⼤阪・埼⽟の2都市全4公演を巡った本ツアーの最終⽇となるステージが1⽉5⽇、埼⽟・⼤宮ソニックシティ ⼤ホールにて⾏われた。
(以下、オフィシャルライブレポート)
2024年7⽉リリースのアルバム『⽂学少⼥の歌集Ⅲ-⽂学少⼥と夜明けのバス停-』発売後の今回のツアーは、2019年と2022年に開催されたライブツアーに続き、17歳の⽂学少⼥・ほっちゃん(堀江由⾐)と彼⼥が所属する部活動・⽂学少⼥倶楽部が織り成す学校内での物語を軸にした、ストーリー仕⽴てのライブを展開。
⽂学少⼥帯(バックバンド)と踊りっ娘倶楽部(ダンサー)が⽂学少⼥倶楽部メンバーとして出演する幕間映像と全24曲のパフォーマンスによって、エンターテイメント性の⾼い新たな“⽂学少⼥”の世界をステージで表現した。
ライブは、夏休み中の⽂学少⼥倶楽部の⾯々が合宿のため学校に集まるオープニング映像からスタート。なぜか全員がレモンを持参するというミラクルが発⽣するなか、映像内のほっちゃんがレモンを掲げると、同じようにレモンを⼿にした堀江がステージに登場し、最新アルバム『⽂学少⼥の歌集Ⅲ』収録の「Love me Wonder」でライブ本編の幕を開ける。
⽩い半袖シャツに紺のベストとロングスカートを合わせた学⽣⾵⾐装で瑞々しい歌声を届ける堀江に、劇団ほりえ(堀江由⾐のライブに参加するファンの呼称)の劇団員⼀同は⼤きな声援で応える。続いては前回・前々回のツアーでも披露された「光の海へ」。“⽂学少⼥倶楽部”シリーズには⽋かせないナンバーだ。
最初のMCで堀江は「⽂学少⼥倶楽部の夏合宿にようこそー!」と挨拶。バンドメンバーとダンサーズの⾐装も学⽣⾵、そしてステージも学校の校舎をイメージしたセットになっており、観客は⽂学少⼥倶楽部と共に学校での1 ⽇を過ごす仲間として迎え⼊れられる。ポップで華やかな⼈気曲「笑顔の連鎖」では劇団員による「⼀番好きだよ ほっちゃん!」といった⾒事なコールが会場に響き渡り、「Romantic Flight」ではステージ背⾯がスカイブルーや⼣焼けのような⾊に切り替わっていくロマンチックな演出も。
堀江のライブではお馴染みの熊⽥先⽣が誤って謎の薬を飲んでしまう幕間映像を挿み、最新アルバムから「⽔⾊と8⽉」を披露。ステップに腰掛けながら切々とした歌声を届ける堀江の姿、ステージ背⾯に投影された空とみぞれ雲のような景⾊が、歌詞で描かれる情景やワードとマッチしながら⻘春の1ページを綴っていく。
そこから⼀転、幕間映像で校内にやや不穏な雰囲気が漂うなか⾬が降り始めると、アップテンポな「夏の約束」ではダンサーと動きを合わせてスタイリッシュな⼀⾯をアピール。演劇的な要素だけでなく、多彩な楽曲と洗練されたパフォーマンスも堀江のライブの⾒どころだ。
幕間映像はメンバーたちが、クーマーイーツにご飯の出前を頼む連絡、お⾵呂、布団の準備、飲み物の⽤意と役割りを分担して過ごすなか、ほっちゃんはクーマーイーツへの連絡組についていき、職員室で熊⽥先⽣秘蔵のハチミツをゲット。ここでストーリーが急転し、謎の薬によってクマゾンビになった熊⽥先⽣に襲われる事態に。とっさに投げたレモンが効いて事なきを得るも、校内にはゾンビ化した⽣徒たちが徘徊していることが発覚する。ここで本ツアーの副題「The Walking YUI」が海外ドラマ「ウォーキング・デッド」になぞらえたタイトルであることに気づかされる。そしてライブは次のブロックへ。