1キロ1万円の値がつくことも!千葉県香取市で出会った山のお宝“自然薯” 20年以上の歳月をかけて育つ、1キロ超えの大物の収穫に挑戦
2024.12.29 11:00お笑い芸人の小籔千豊が、12月28日放送の『満天☆青空レストラン』にゲスト出演。番組MCの宮川大輔とともに千葉県香取市を訪れ、粘り抜群の天然食材“自然薯(じねんじょ)”の収穫に挑んだ。
山芋のなかでも、日本の山に自生する天然のものにその名がつく自然薯は、1キロ1万円の値がつくこともあるという“山のお宝”。しかし自然薯がその重さにまで育つには20年近い年月が必要なのだそうだ。
この道45年の名人に連れられ、名人が管理する山を訪れた2人は、自然薯を掘り当てるべく険しい藪(やぶ)をかきわけていく。昨年1キロ超えの自然薯を収穫したポイントで、周囲を散策すること10分。ついに自然薯のものと思われるツルの発見に成功した。
しかしツルの太さで自然薯の生育年数を予測できるという名人によれば、発見されたツルの生育年数はまだ短いそうで、宮川は「それで(も)若いんですね…」と驚いていた。そもそも自然薯は、芋を養分にして新たにツルが太く成長すると、翌年太く成長したツルから芋に栄養を送ること大きい芋になるのだとか。そして年数が経つことでその大きさがだんだんと増していくそうだ。
その後も、藪のなかで大物のツルを探した2人。すると小藪が「千切れてますね」と何気なく触れたツルを見た名人は、その太さから25〜30年弱のものであると判断し、そのすぐ下を掘ってみると、地中から自然薯の頭が姿をあらわした。
大きな自然薯をその形を崩すことなく掘り起こすには、はじめに頭の手前の土を下に深く掘り、その後芋を傷つけないよう横向きに土を落としていくのだそうで、2つのスコップを合わせたような名人特製の器具を用いて土を掘ると、やがて黒土だった土質に変化が。
自然薯は成長を遂げるなかで雑菌の少ない粘土層にたどり着くと、エグ味の少ないおいしい芋に育つそうで、地表から黒土、赤土、粘土の順に層が形成されている、香取市一帯の関東ローム層は、自然薯の収穫にうってつけだという。