櫻井海音 二宮和也との親子役での共演に「これ以上ない幸せな時間でした」
2024.12.26 18:45続いて二人は、映画で描かれるアクアとカミキヒカルが直接対峙する、緊迫のクライマックスシーンについて言及。俳優の大先輩として、二宮との“夢の対決”を叶(かな)えた櫻井は、「カミキヒカルは、“サイコパス”みたいに一言では片づけられない“狂気性”やバックボーンを秘めたキャラクター。撮影で二宮さんと対峙した時に、カミキヒカルを演じられるのは二宮さんしかいないと強く思いました」と、リスペクトを込めて撮影時の喜びを述懐(じゅっかい)。
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対する二宮は、「アクアにとっての“鏡”のような向き合い方を意識して細かい動きを追加するなど映像的な遊びも入れました。(原作者の)赤坂アカ先生からも『自由にやってください』と仰っていただいたので、僕が演じてよかったと思っていただけるように、自由にやらせていただきました」と役作りへのこだわりを覗(のぞ)かせつつ、「長期間の撮影の中で、本当に作品に向き合って頑張っている姿に“親心”のような感動や刺激を受けましたね」と櫻井を称賛。互いに手応え十分な様子で完成シーンの出来栄えに太鼓判を押した。
また、原作者の赤坂アカ氏のアイデアにより付け足されたという映画のラストシーンについては、櫻井・二宮ともに揃って大絶賛!「クランクアップしてから約半年後の収録でしたが、台本を読み直したらすぐにアクアのキャラクターに入れて。収録中は自然と泣いてしまいました。アクアとしての全てをこのモノローグに載せられたと思います」(櫻井)、「撮影現場全体の空気も独特な感じがして新鮮でしたね。どのシーンにしても“ライブ感”のようなものがあって、僕自身も軽やかに演じられました」(二宮)と、二人が完成度の高さを力説すると、場内の観客は大きくうなずいた。
イベントでは、物語のカギとなる劇中映画「15 年の嘘(ウソ)」にちなみ、二宮が“最近ついたウソ”を赤裸々告白する場面も。先日行われた公開前夜祭イベントにて、すでにこのお題に回答済みの櫻井は、「掘り返さなくていいです…(笑)」と下を向きつつ、「皆さんが発表する中で、自分が“大トリ”だったので、マネージャーにすごくプレッシャーかけられたんです!本当は言いたくなかったんです!」と、満を持して発表した“年齢詐称”に関するウソがまさかの場内を大混乱させる事態を招いたことについて平謝り。そんな櫻井を尻目に、二宮が「信じてもらえないと思いますが、今日話したこと全部ウソです。僕びっくりするくらい噓をつくんですよ、ラジオでもほとんど本当のことを言ったことがないです」と回答すると、場内は再び騒然となり、爆笑の渦に包まれた。
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「赤坂アカ先生から“当事者意識”というコメントをいただき、僕たちも自分たちだからこそできるものがあるんじゃないかと強く信じながらこの作品に臨みました。ぜひ年末年始に何度もご覧いただけるとうれしいです」(櫻井)、「僕は撮影後半からの参加となりましたが、だからこそ見える部分があって。それは、スタッフ・キャストの方々が本当にこの作品が好きで、一生懸命ぶつかって頑張っている姿でした。そんな皆の“青春”みたいなものを感じてほしいですし、愛情っていいな。友情っていいなって作品を見て思ってもらえるとうれしいです。原作ファンの方々にも、必ず納得していただけると思っています!」(二宮)と映画のさらなるヒットに願いを込め、本作の見どころをそれぞれ力強くアピールした櫻井と二宮だった。
映画『【推しの子】-The Final Act-』公開記念舞台あいさつ
12月25日(水)丸の内TOEIにて開催