堺雅人×『花束みたいな恋をした』土井裕泰監督の初タッグ!共演に井川遥 リアルで切ない大人のラブストーリー 映画『平場の恋』来秋公開

2024.12.19 19:15

♦堺雅人「本当に夢のような日々が始まったな」

【堺雅人 コメント】
青砥役のオファーをいただき、原作を読みましたが、原作小説の世界が素晴らしく、豊かなので、ぐいぐいと引き込まれ、何度も何度も読み返しました。今回、原作に登場する場所で撮影し、いち原作ファンとしては聖地巡りのような、本当に夢のような日々が始まったなと感じています。僕が演じる青砥は井川さん演じる須藤あっての青砥だと思っています。撮影が始まり、役としての井川さんと出会って、須藤の横にずっといたいなという気持ちが強くなりました。また、土井監督は大学の演劇研究会の先輩にあたり、ずっとご一緒したかったので、今回念願叶(かな)ってとなります。土井監督は物腰が柔らかく、丁寧に説明してくださり、役者が伸び伸びと動けるようにしてくださる印象です。これから撮影が続きますので、監督のおっしゃった通りに動きたいと思っています。

【井川遥 コメント】

須藤は青砥と再会したことによって、そこから慎ましやかだけれども気持ちが少しずつ膨らんでいく。この2人を応援したくなりました。私自身、この年齢になったからこそわかる気持ちが原作の中に溢れていて、温かさや切なさも同時にあるこの本を愛おしく感じました。 今回、私が演じる須藤は自分の弱さを見せまい、寄り掛かることをよしとしない覚悟を持って生きている人です。須藤の芯の強さ、意地らしさ、今ささやかな幸せを噛みしめている感じ、それら彼女の持っているものを大切に演じたいと思いました。堺さんは懐(ふところ)が深く、温かくて包み込んでくれるような方です。年齢を重ねてまたご一緒できること楽しみにしていました。土井監督とは今回2作目になりますが、大変うれしく思っています。その役の持っているもの、滲(にじ)み出てくるものなど丁寧に教えてくださるので、監督についていきたいと思います。

【原作者・朝倉かすみ コメント】

「平場の月」はわたしにとって初めての映像化作品になります。もちろん映像化というものへの関心はありました。それは著作が異なるメディアで展開されるのを観てみたい、という圧倒的なミーハー魂と、わたしがひとりで書いたものを、わたしではない人たちがチームを組んで表現したらどんなふうになるのだろう、という純然(じゅんぜん)たる好奇心の混ざり合ったものでした。 ミーハー魂は、「ピッタリ!」のキャストやスタッフを妄想させ、好奇心は、わたしが紙やモニタなどの平面に文字で描いたシーンが立体となったときの驚きや喜(よろこ)びを想像させました。シーンといっても具体的なものではなく、わたしが書くときに大事にしている三つ(ディティールと、実感と、イノセンス)が感じられるかどうかがポイントでした。 そんな我儘すぎるあれこれが、どんどん「ほんとう」に―それはもう思った以上に「ほんとう」に―なっていく不思議を、今、味わっている最中です。

映画『平場の月』
2025年秋公開
【公式サイト】

©2025映画「平場の月」製作委員会

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