車いすテニス・小田凱人　ルーティンが勝利の秘けつ？そして、海外にも必ず持参するあるモノに驚き！

宿泊している部屋を紹介してくれた小田。どこの国に行くときも持参しているというのが、三面鏡だ。整髪料やコームも複数個を持ち歩き、髪の毛のセットを欠かさないという。「セットしないと試合のときも腕が落ちちゃう」、「テニスだけ求めても上手くなれないんですよ。生活を楽しく、豊かにしないと、上がってこないんですよ。テニスが」と、強さの秘けつを語ってくれた。

そうして気分を上げて臨んだマスターズ。1年を通し世界ランキングトップ8に入る選手たちによる、最終頂上決戦であり、小田は今年、初の世界ランキング1位を維持したまま、年間王者を目指した。

決勝戦までコマを進め、最後に立ちふさがったのは、世界ランキング5位、イギリスのゴードン・リード選手だ。予選リーグでは勝利している相手。しかし1セット目を奪われてしまう。さらに試合中に背中の痛みを発症するなどのトラブルも発生。3セットマッチのため、第2セットを取られると負けになってしまう。

専属コーチの熊田浩也氏いわく、小田の強みは「絶対取りたいポイント、絶対取りたいゲームってところで、気持ち引かずにしっかり前に入って攻撃的な、だれもが委縮するだろう場面で、強い攻撃的なテニスができるっていうのが、一番の強み」。コーチの言葉通り、第2セットは小田がストレート勝ち。その勢いで第3セットでも、その攻撃的なプレーで相手を翻弄し続ける。5-2で迎えた最終ゲーム。見事ゴードン選手に打ち勝ち、自身として初、年間最終世界ランキング1位、そして年間王者の栄冠を手にした。

試合後の小田は、その喜びを「とりあえず今は、今日勝ったんで、これで年間王者。毎年逃してたんで、パラリンピックもあって、日本人の人たちに僕の名前たくさん知ってもらえたと思うので、ここから、僕がどういう風に活動していくかっていうのを、楽しみにしてもらいたいかなって感じですね」とトロフィーを抱えながら、晴れやかに語った。18歳の快進撃は、まだまだ始まったばかりだ。

【TVer】最新話を無料配信中！
【Hulu】最新～過去話配信中！

写真提供：（C）日テレ