車いすテニス・小田凱人 中学1年生ぶりの再会 “身振り手振りで会話した”オランダの友人からサプライズ
2024.12.16 08:15プロ車いすテニスプレイヤーの小田凱人(ときと)が、14日放送の『Google Pixel presents ANOTHER SKY(アナザースカイ)』に登場した。
パリ・パラリンピックでの金メダル獲得をはじめ、車いすテニスの様々な最年少記録を塗り替えている小田。番組スタッフが同行した今回のオランダ遠征では、「2024 NEC Wheelchair Singles Masters」に参加。自身として初、年間最終世界ランキング1位、そして年間王者の栄冠を手にした。
マスターズが終わった翌日、小田は頭に緑のバンダナ、サングラスという出で立ちで姿を現した。大会前に見せていたアスリートとしての顔からはうってかわり、一人の18歳の青年としての姿を見せる。杖を突きながら、オランダの首都、アムステルダムをめぐった。
小田は、「初めてに近いですね。大体日曜日に試合終わるんですけど、月曜日の便で帰っちゃうんで」と、ウキウキした様子で歩く。普段は車いすに乗っているが、小田の場合、「左足の骨のがんなので、(完全に)歩けなくなる病気ではない」とのこと。「結構、車いすテニス=歩けなくなるイメージあると思うんですけど、病気の種類的には、リハビリして復帰できる」と話してくれた。
アムステルダムは運河の街とも呼ばれ、市街を流れる河川、そこにいくつも架けられたレンガ調の橋が、17世紀に交易として栄えた面影を今に伝える。歴史的建造物も数多く残っていて、「いいですね、オランダ感がすごい」と、小田のテンションも上がっていく。オランダ4回目にして、初のアムステルダム観光とのことで、最初に向かったのは中心街のライツェストリート。郊外地域の、喉かで穏やかな景色からは一変、多くの人でにぎわう街の光景を見た小田は、「急に違いすぎる。めっちゃいいっすね!」と、興奮が抑えられない様子。
石畳の敷かれた道路の中心には線路が敷かれ、トラムが走る。大通りを挟むように軒を連ねる店を流し見しながら、小田は楽しそうに「スタジオで見てますか、今田さんと山本さん。オランダにいます!テンション上がってきました!」とスタジオに語りかけた。その姿は試合モードのときとは違う、年齢相応の反応だ。今回は、どうしても買いたいというスーツの仕立て屋に足を運んだ。
訪れたのは1989年にオランダで生まれた、高級テイラーメイドの店『OGÉR』。イタリアの上質な生地から職人が仕立てるスーツは世界中のアスリートに愛されてるといい、小田も「パンツは少しローライズっぽく、フレアのあるものがいいです」と、英語を使って自身のこだわりを職人に伝えていく。そうして出来上がったのは、あでやかな紺色を基調としたスーツ。年齢以上に大人に見られるという小田が袖を通せば、見事に着こなし、司会の今田耕司も大絶賛。