アニメ『多数欠』八木橋「今こそ、真相を明かす時だね」 女王・如月はまさかの“デコイ”?もう1人の“弟”とは?
2024.12.6 16:45◆さらなる驚き!女王には皇帝以外にも“弟”が…
八木橋はまず、自分と須藤良平(CV:笠間淳)、そして入賀の3人が密かに手を組んでいたことを明かすと、女王の最終目的について話し始めた。彼女の目的は、“最強の特権”【命令権】を持つ吉井鉄平(CV:土屋神葉)を見つけ出し、そのチカラを奪うこと。
実は1か月前──“収容所”に滞在していた入賀は、“女王”となる前の如月とニアミスしていた。その時の彼女は、皇帝と鉄平の情報を調べていたという。“なぜ如月が収容所のことを知っているのか”“なぜ鉄平が命令権を持っていることを知っているのか”。そのこたえは、如月と皇帝、そして鉄平の3人が実の姉弟だという驚きの事実だった。彼らと遠縁の親戚関係にあたる八木橋は、如月たちの身に起こった過去の出来事を語り出す…。
──ある時、如月たちの両親が交通事故で他界。3人の姉弟はそれぞれ別の家に養子に出ることとなった。苗字が皆違うのはそれが理由だった。八木橋いわく、如月はもともと家族愛の強い人物だったが、家族の離散でその愛は一層強くなっているだろう。彼女は取り戻したいのだ。自分が愛する大切なもの、家族を──。
思えば、少し前に皇帝が行った多数欠『岡山県新見市に住んでいたことがある血液型RH-O型の男性 YES or NO』というのは、鉄平のことを示していたのだろう。だが、その場合は鉄平が生き残るための質問をしたことになり、女王陣営が鉄平の死を知らないことを意味する。“試運転”の段階で死亡した者は“塔の一部”になるため、もし如月が鉄平の現状を知れば、迷わず【蘇生権】を使うだろう──。
「それで具体的にどうするつもりなんだ?」。頼音が尋ねると、八木橋はあっけらかんとした表情でこたえる。「こっちには最強のカードが2枚もあるじゃないか」──。1枚目のカードは入賀煉。彼が女王に鉄平の死を伝えることで、物事を動かすための起爆剤となる。真相を知るこちらは女王たちの動きを先読みし、戦況を有利に進められるというわけだ。
──そうして、2枚目のカードについても話し終える頃、日はとうに暮れていた。作戦の“起爆”は明日の21時。作戦会議を終えると、八木橋は「仕込みをしてくる」と言い残して部屋を後にする。一方、女王のアジトでは入賀もまた“仕込み”を開始。女王たちに自分が鉄平と親友であることを打ち明け、“明日、頼音がやってきた時に鉄平の居場所を教える”と提案。喜ぶ彼女らを尻目に、静かな笑みを浮かべるのだった。
翌日、アジトの教会に集まった如月、セラフィエル、霧島の3人。【譲渡権】による“今回の奇襲”を受け、如月も霧島から特権利をもらうべきだと話題がのぼる。…が、如月は「いいのよ。慣れない事はするものじゃないわ。それにもうじき全て終わるのだし…」と窓から空を見上げる。今の彼女は、弟・鉄平との再会にただただ胸を膨らませていた──。
そこへ、セラフィエルが“勿体ない”とつぶやく…。
「アレがある限り特権利は思いのままなのに……
そう、輝君の世紀の発明……『超時空間構成干渉装置、マザーライト』……」