和田雅成×笹森裕貴インタビュー!あの頃の“カッコつけていた”エピソードを告白。
2024.12.4 17:00――演じる役柄についてお聞かせください。また自分と役の“似ているところ”は?
和田:佐田成弥は、オンとオフがすごくはっきりしている二面性がある役。会社では誰よりもモテて、仕事もできる人っていう感じなんですけど、家では(笹森演じる)宇野くんに甘えてなにもしない。そのリアルな二面性には、“人間ってこうだよな”と、すごく共感します。こういう人間のダメな部分こそ、愛(いと)おしいんだなと感じました。
自分と似てるところは、不器用なところ!オンとオフをしっかりつけちゃってる時点で不器用だと思うんです。(オン・オフを)つけようと思わずに自然とそうなってるんだったらいいんですけど、つけようと思ってつけちゃってるので、めっちゃ不器用だなと思います。
笹森:宇野大輝は、すごいしっかり者の役。(和田演じる)成弥さんのお世話をするんですけど、きっと誰にでもそうではなくて、自分が好きな人だから、何かやってあげたいんじゃないかな。家族に対してとか、好きな友達に対して“あれもこれもやってあげたい”って思うのは、なんか僕もわかる気がします。でも、宇野と成弥さんの共同生活みたいに、ゴミ捨てをしなかったり、ご飯の当番を週に1回以外全部宇野がやっていたり… それはさすがに、僕は無理だと思う(笑)自分の家に居候させてあげているのに家事をやらないのはちょっと… そこまで僕は優しくなれない!(笑)
(家事希望の割合は?)
笹森:半々、ないしは部屋貸してあげてるんだから8割はやってほしい!(笑)
(家事は得意?)
笹森:僕は掃除めっちゃしますよ!潔癖ではないんですけど、なんか気になっちゃうので毎日しますね。
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
和田:スタッフさん含め、すごく明るい現場でした。短い日数で長時間撮影があったので、集中力が落ちてきそうだなっていう瞬間も、監督やスタッフさんが僕たちの気持ちを高めてくれたので、すごく助かりました。
笹森:現場を引っ張ってくれていたのは、完全に和田さん!和田さんは誰にでも分け隔てなく気を遣えるし、周りも見えてる。僕に対しても同じ目線でしゃべってくれて、“ありがとうね”とか“ごめんね”って普通にさらっと言って行くんですよ。それって当たり前じゃないと思っていて、後輩に対して“あざす!”とか“サンキュー!”とかで終わっちゃうこともあるんです…。僕も後輩に対して“ごめんな”とか、普通に言えないこともあるし。でも、そういう一言も、やっぱり大事だなと和田さんを見て気付かされました。
――撮影で印象に残っていることは?
和田:最終日の橋の上でのシーンは、一般の方が通る中で撮影していたんですけど、僕らの方に駆け寄ってきた女性の方に“何の撮影してるの?誰かわかんないけど頑張って!”って声を掛けられたんです。応援してくれたのはすごくうれしいんですけど、その時の僕は“誰かわかんないけど”という言葉がすごく悔しくて…。一言がこんなにも響く瞬間ってあるんだなと印象に残っています。
笹森:撮影時間がおしてしまった時に、和田さんが“よし!やろう!”と、誰よりも声を出して、現場の士気を上げてくれたのを覚えています。宮下(貴浩)さんがアドリブで大暴走して、笑いのツボに入ってしまった僕が、2回くらいNGを出してしまった時も、和田さんが“次、笑ったら怒るで?ってぐらいの気持ちでやろうな!”って言ってくれたんです。冗談交じりでも、ちゃんとしめてくださったので助かりました(笑)
和田:いやあれは俺も笑っちゃうから(笑)ドライ(ドライ・リハーサル:カメラなしで行うリハーサル)と違うことをするのが悪いんです!やっていること自体は本筋で台本に書かれていることなんですけど、(宮下さんは)誇張したりとか、波をめっちゃ刺激してくるんですよ。めちゃくちゃおもしろいので、本編でもぜひ注目してほしいです!