アニメ『多数欠』女王の側近・霧島が強すぎる？古参メンバーからも犠牲者続出展開に、SNS「ヲタクを苦しめるのがうますぎる」

◆【回避権】vs【譲渡権】

相馬の引き渡しを仲間たちへ伝える頼音。すると、チームのブレインでもある須藤良平（CV：笠間淳）は、“相馬をあえて潜り込ませ、情報を持つ光の脱出の手引きをさせる”という作戦を立てる。「蛯名（光）が持ち出す情報は最後のカギになるだろう…覚悟を決めて攻勢に出る」。その言葉に「頼音も相馬も、危険を承知で行くんだ。途中までの散歩くらいつきあわせろよ」と自身を奮い立たせる鈴木理科（CV：青木志貴）。彼女は、自分が相馬と頼音を“敵側との合流地点”まで送るという。

理科の護衛に加え、篠崎宗太郎（CV：森嶋秀太）の【視認権】でも状況を確認しながら一行は合流地点へ──。頼音たちを無事に送り届けることができたが、その帰り道……理科の前に女王陣営の1人・深見が姿を現した。

「オレにはもう少し時間が必要だ…そのためには…忠誠を見せなきゃなんねぇらしい…」。そう言ってナイフを取り出した深見は、なんと自身の首を自ら傷つけ、そして…「譲渡！！」。深見が理科を指さすと、なんと彼女の首から血がふき出した。【回避権】のおかげで理科には一切の物理攻撃がきかないが、深見の特権【譲渡権】のチカラはそのルールの範囲外だったのだ。

「オレは卑怯（ひきょう）で弱い人間だ、だが、地獄に落ちる前につけなきゃなんねぇケジメがあんだ…オレは…」。去り際、神妙な面持ちの深見。その目にはどこか迷いが見えた──。理科の傷は、完全に致命傷。【視認権】で状況を見ていた篠崎は、ただ茫（ぼう）然とすることしかできなかった。

呼吸が浅くなっていく理科の瞳に、満月が映る。その光は次第にぼやけていく。やがて彼女は「…臣…」とだけつぶやいて、ひとり息を引き取った。

相馬を如月に引き合わせたのち、“現皇帝メンバー”の面々は再びアジトに集合。全員が理科の死に大きなショックを受け、特に頼音は「オレが連れていかなければ」と強く後悔する…。そこへ、ブレインの須藤が「時間は全員で悲しむのを待ってはくれない」と声を上げた。自分たちの悲しみは、理科と特別親しかった仲間たちに託し、彼らの分まで冷静に次の作戦を立てるべきだと。そして、そのための仲間である、と──。