えなこ「悪いことしてないのに隠さなきゃいけない」“オタク”に社会が冷たかったコスプレイヤー人生を語る
2024.11.25 07:45約10年ぶりの『めいどりーみん 名古屋 大須招き猫前店』に向かう。「これ!これです!私の働いてたところ」。懐かしげに店内に入ると、「お嬢様ご入国です!ようこそ!めいどりーみんへ!」。当時と変わらない様子で、メイドさんたちが出迎えてくれた。
「メロンソーダさんです」とメイドさんがドリンクを持ってくると、メイドカフェならでは、おいしくするためのおまじないをかけることに。「“♡萌(も)え萌えキュルル~ン♡”で、かわいくおまじないをかけてください!」と言われると、「でも私も、メロンソーダのおまじない知ってますよ」と返したえなこ。「♡メロンがいっぱいメロンちゃんおいししくな~れ♡」オリジナルだというおまじないを披露し、メイドさんたちと楽しいひと時を過ごした。
「そもそも当時コスプレイヤーとして働くっていう道がなかった」というえなこ。この店で正社員になることを考えていた時期もあったのだという。「私、親にも(コスプレを)隠してたんで最初。悪いことしてないのに隠さなきゃいけない趣味みたいな扱いで。(他の)社会人の方だと絶対バレないようにみたいな」と、社会で好きなものを好きと言えない空気があった過去に思いをはせる。そんな折、コスプレイヤーに復帰するきっかけとなった出来事があった。
「ちょうどこのバイトをしているときに東京から、もともと私のコスプレのファンだった女の子が東京から来てくれて、“コスプレ復帰しないんですか?”って2,3回来てくれて、じゃあそろそろもう一回コスプレ始めようかなと思って東京のイベントに行くようになって、今の事務所の社長さんと出会った」と、何気ないお客さんとの交流が人生の大きな転換期となった。
その後、えなこは再びコスプレイヤーとして活躍し、今や日本のオタクカルチャーを代表する一人になっている。「ほんと、ここがコスプレイヤー人生としての始まり」と、名古屋の街が自身の原点を思い出させてくれた。
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