アイドル歴14年LinQひとすじ髙木悠未、卒業の決め手、そして今後の目標を初告白「自分のコンプレックスも活かして…」【独自インタビュー】
2024.11.23 18:00加入から14年、九州・福岡発のアイドルグループLinQを来年夏に卒業することを発表した西日本一アイドル歴が長い髙木悠未(ゆうみ)。一期生として加入し、これまでLinQ一筋。今月9月末、全国ツアーのファイナル公演で卒業を発表した彼女に、entaxはロングインタビュー。卒業を決意したきっかけや14年間で忘れられないこと、さらに、自身のコンプレックスも活かした卒業後の夢とは──
◆髙木悠未、アイドル人生をLinQに捧げた14年、卒業の決め手は?
──2011年に13歳でアイドルデビュー。改めて、アイドルを目指したきっかけは?
きっかけは、兄がモーニング娘。さんを好きで、その影響でアイドルを見るようになりました。9期生オーディション(2010年)を、兄に「受けたら?」と勧められて、九州エリアの審査で、今モーニング娘。のメンバー・生田衣梨奈ちゃんと私が九州代表の2名に残ったんです。その後、東京のオーディションでえりぽん(生田)と「頑張ろうね」って言ってたんですけど、えりぽんは受かって、私は落ちました。その時の悔しさからスイッチが入って、福岡でLinQの一期生の募集があったので受けました。
当時13歳でLinQに入って、私が最年少で一番上の方は24歳。今では逆!私が一番上の年齢になってる。いや、今は私が27歳、一番下が13歳なので…一回り以上下なんです!こわ~い(笑)新メンバーの織多莉鈴(おりたりず)ちゃんは、LinQができた時まだ生まれてないんですよ(笑)
──卒業を考え始めたきっかけは?
グループの体制が変わる中、1年1年を振り返ってみて、“自分が成長させてもらう場所はもう次の新しい場所なのかな”って思ったことがきっかけです。LinQもめちゃくちゃ大好きだけど、だからこそずっとここにいるんじゃなくて、次にいかすステップが自分には必要なのかもって今年の春から夏にかけてすごく考えていて。ずっとLinQの顔としてやってきたつもりなので責任もすごく感じるけど、自分がいるからこそ、メンバーの成長につながらないんじゃないかと思ったのも、きっかけの一つです。
1年ぶりに全国ツアーを回って、「この場所久々来たな」とか、久しぶりに会えたファンの方も多くて、この14年間を振り返る時間が長かったです。10期生の(黒田)れいと(有村)南海もこの1年ですごく頼もしい存在になったから、自分は次に行ける、その時にそろそろかな…って思ってきて。ツアー期間中は、個人的にも「20代はあと2、3年しかない、やりたいことって何だ」って改めて考える時間でもあって。卒業は来年の夏。まだ先ではあるんですけど、1年前に発表することは私の誠意です。この14年間、ファンの皆さんに本当に感謝しているし、お世話になった方もたくさんいるから、感謝を伝えまくる1年にしたいです。「1年後やん」って言われるけど、お互い最後だと思って春夏秋冬を過ごせる。この時間を大切にして過ごせたらいいなと思っています。
──卒業することは誰かに相談しました?
私は、自分が「こう!」って思ったら「こう!」なんで、相談というより決断してから伝えました。相談したとしても、「どうせ悠未の中で決まっとるやん」ってみんなに言われるので(笑)
── 一番最初に伝えた人は?
マネージメントしてくれている元LinQの杉本ゆささん。同期なんですけど、今は裏方でサポートしてくれていて、私の中でゆささんはずっと支えになる存在です。卒業を伝えたら「めっちゃいいと思う。むしろここまでずっと辞めたいって思わんかったことがすごいね。グループのこともずっと考えてくれて、私からしたら“ありがとう”でしかない。卒業までのラスト1年、絶対サポートする!」って言ってくれて。今のメンバーには同期はいないけど、裏で支えてくれる同期の仲間がいることもすごくうれしいです。
──同期のみなさんとは今も交流が?
あります!上京組と福岡組がいて、今年2回同窓会をしました。ママになってるメンバーもいたり、「福岡から出てどう?」みたいな話もしたり。あと、2期生なんですけど、海外でも活躍している女子プロレスの伊藤麻希ちゃんから連絡がきて!卒業のことをSNSで見て感銘を受けてくれたみたいで…伊藤ちゃん、人に連絡するとかそんなキャラじゃないんですよ!?(笑)それがめっちゃうれしかったです。
本当は、ずっと活動できる環境なら続けることも気持ちとしてはありました。でもグループの形は、卒業するメンバーがいて、研究生から新しく入るメンバーがいる、モーニング娘。さんのような形が理想です。ももクロさんのような、同じ同期がいるといないとは私の中では結構違うんです。でもLinQ以外のアイドルは考えてなかった、“福岡を拠点に”ということは守り抜く、そのこだわりは強かったです。
──卒業発表後、ファンの反応は?
発表した日の物販とかイベントで、「お疲れさま」「いつかはこの日がくるってわかってたけど…」って泣いてくれた方は多かったです。
──メンバーの皆さんは?
(海月)らなが一番泣きます!「逆に知らせんでほしかった、別れがあるってわかって過ごす1年間は思い出が増えちゃうからつらい」って。「私の恋人?」って思うぐらいめっちゃ泣くんですよ(笑)恋愛ソングの相手を私に見立てて、いつも泣いてるらしいです(笑)
──ご両親は?
特に何も言われなかったです。親は私が活躍することが生きがいみたいで、それはうれしかったし今までは応えたいと思ってたんですけど、最近生きがいって言われることがちょっとプレッシャーに思うこともあって…。例えば、「将来私が結婚したらうれしい?」って聞いたら「いや、活動の方がうれしい」って言われて(笑)うれしかったけど、なんかちょっと複雑な気持ちになりました(笑)