カズレーザー アン ミカにまさかの赤信号?外反母趾にX脚、O脚まで… さまざまな“脚トラブル”を引き起こす可能性がある現代病とは
2024.11.21 09:15カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が19日に放送された。今回は『冬の足トラブルを最新科学で解決スペシャル』ということで、専門家が足にまつわる不安を徹底解析。「外反母趾・X脚・O脚を引き起こす現代病オーバープロネーション」という講義では、千葉県立保健医療大学健康科学部の准教授、江戸優裕(えど まさひろ)氏が登場。さまざまな足トラブルの原因になりうる、近年注目の症状についての解説と、その改善方法を紹介した。
はじめに、オーバープロネーションがどういった症状なのかについて、説明を始めた江戸氏。端的にいえば、かかとの骨が内側に5度以上傾いた状態を指すという。人間の足は、少しかかとの骨が外側に位置している。そのため、上から体重がかかると内側に傾いてしまうという、人間の体の構造上オーバープロネーションが進行しやすい骨格なのだそう。しかし問題なのは、近年、年齢を重ねた高齢者だけではなく、若者にも症状が多くみられることだという。
その大きな原因は、江戸氏いわく若者の運動不足の可能性が。厚労省が今年8月に発表したデータによると、コロナの影響もあって20~30代など、若者世代の運動習慣が全体的に減っている。運動不足によって足の筋肉や足の構造を守る組織が衰え、オーバープロネーションが発生してしまう可能性があるという。近年のこうした若者の運動不足に加えて、大きすぎたり、かかとの固定されない不安定な靴を選ぶことも原因になっているといい、ムートンブーツや厚底ブーツ、柔らかいスニーカーなど、若者が好むファッションとして好む靴はかかとが不安定になる靴が多いことが指摘された。
オーバープロネーションは、単にかかとが内側に傾いてバランスが崩れるにとどまらず、外反母趾や扁平足・X脚やO脚といった、さまざまな症状の引き金にもなる可能性が。
オーバープロネーションでかかとが内側に倒れると、ひざも内側にねじれ、内側に入っていってしまう。進行するとX脚になってしまう可能性が。一方で、オーバープロネーションによって地面が足を押し返す「床反力(ゆかはんりょく)」が、足の内側の土踏まずの辺りから発生してしまうことで、ひざの内側に力が作用。するとO脚が進行してしまうこともあるという。X脚になるかO脚になるかは骨格によるそうで、欧米人がX脚が多いのに対し、日本人の高齢者はO脚になる傾向が高いという。