行方不明だった娘が京都でアイドルのオーディションに合格・・・そのとき両親は？足を負傷メンバー「気持ちの方が痛かった。頑張らなかったら自分許せない」　京都発きのホ。ハイエース全国ツアーに密着　【短期連載その1】

2024.11.20 17:00

ハイエースで全国ツアー開催中！京都で共同生活をしながら活動中のアイドルグループきのホ。（きのぽ）！桜寝あした、御守ミコ、小花衣こはる、小清水美里、御堂莉くるみの5人が、3周年で行ったことがない全国17か所を「さんホ。」ツアー。YouTubeでもドキュメンタリー第1弾が公開中。entaxも浦和・神戸・甲府公演を取材。

◆行方不明だった娘が、突然アイドルに

ツアー初日の浦和公演は、きのホ。にとっては珍しく前のり。ハイエースで京都を出発し、7時間以上かけて浦和近郊に到着すると、翌日はツアー開幕。

メンバーの一人、御守ミコは、長野生まれ、埼玉育ち。埼玉在住のミコの両親がリハーサル後に、ライブハウスに顔を出した。娘と対面すると、久しぶりの家族3人での話題は、なぜか「コオロギずんだおはぎ」の話・・・　浦和凱旋の記念にファンから贈られた祝い花の前で、記念撮影をする父・母・娘の3人。きのホ。は京都が本拠地のため、ミコの両親に、京都に見に行ったことはあるかスタッフが聞くと、節目のライブは見に行くという。京都は観光名所も多いが、ミコと両親は、京都駅で1度、ミコが好きなうなぎを食べたくらいだそう。

両親から激励の言葉を受け、楽屋に戻ったミコ。スタッフにミコは「最初、親に言わないでアイドルをやろうと思ってて、合格して京都に引っ越すことが決まってはじめて親に言ったんです。そのときは、（親は）私が生きてればいいと思ってるから、悪い意味じゃなくて・・・　元気でいるのが見れるのが・・・　けっこう私は暗かったから」

両親に聞くと、さらに驚きの話が。母は、「（娘は）家出をしていたんです。オーディションに受かってLINEが来て、京都でデビューをすると（いう知らせが）・・・すごく驚いた」。父は「お好きにどうぞって感じで(笑)。つまり、応援するからという意味」。母「無事でよかった」、父「安堵の気持ち」。母「デビューライブを見に行って、1年以上ぶりに顔をみて、涙しか出ない・・・」父「僕も泣きましたよ。自然に涙が出た」という。

ライブ中、観客席の最後列に立つ両親。ミコはMCで「きのホ。が大切だから、本気でケンカしたり、ぶつかることもあるけど、本気で泣きながらケンカするくらい大切なものがあるのも、私にとっては当たり前じゃない。物語の中だったら、きっと今ごろもう、武道館に行ってる。全部現実だから、筋書き通りにいかない。筋書き自体が存在しないんです。だから5人とあなたとでこの先をつくっていけると私は思っています。4年目もどうかよろしくお願いします」堂々と語る娘を、父と母は見つめ続けた。

◆神戸でアクシデント発生し涙・・・　「心の方が痛かった」

御堂莉くるみが、神戸ライブの序盤で足を痛めた。客に気づかれないよう終演まで耐え、ステージ裏に戻ると、涙が止まらない。「痛くて泣いてるんじゃない」「最前の人、気づいてなければいいな」「頑張らなかったら　自分許せない・・・」　翌週は甲府公演。医師の診断は「ねんざ」。プロデューサーと残りのメンバーは、御堂莉くるみが出られないことも考慮しセットリスト会議を始める中、御堂莉は甲府出演を決める。

甲府前の数日は、足よりも「心の方が痛かった」という御堂莉くるみ。いよいよライブ本番。おそらくその場にいた客の誰も足のことを気づかない、気迫あるパフォーマンス。ライブ終了後、舞台袖で御堂莉くるみが動けなくなる。負傷明けの足をかばい、太ももがつってしまった。小花衣こはるが後ろから優しく抱え、桜寝あしたらが手を握る。他のメンバーが特典会の準備に向かう時間になっても、一人動けない御堂莉。それでも数分後、おさまると自分の足で、ファンのもとへ笑顔で歩いて行った。

◆美酒で様子がおかしい桜寝あした

今回特集したドキュメンタリーはきのホ。公式YouTubeチャンネル「きのホ。チャンネル」で配信中！

ライブ打ち上げで、美酒で様子がおかしい桜寝あした。イケメン小清水美里の投げキッス、御堂莉くるみがライブでメイクの落ち方を前提にしたこだわりを熱弁など、見ごたえある４０分強。京都発きのホ。の音楽を一度は聞いたことがある方はもちろん、きのホ。のことをまだ知らない方にもぜひみてほしいドキュメンタリー。＃２は１２月配信予定。