町田啓太 「立ち止まってしまったら、それまでだよ」キャリア半世紀以上のイタリア・レジェンド職人からもらった言葉
2024.11.11 12:40同じくマルケ州にある、トッズ本社にも訪問した町田。以前、アンバサダーとして一度訪れたことがあるといい、2度目の訪問となった。本社倉庫に向かうと、温かく歓迎してくれたのはトッズの靴職人、トニー氏(77歳)。「元気にしてたかい?」と町田に声をかけ、互いに再会を喜んだ。
トニー氏の案内のもと、町田ら一行が目にしたのは、6000平米を誇る広大な倉庫に積まれた、数千種にも及ぶレザー。13歳のころから靴職人の世界で働き、今年でキャリア65年、現在はレザーの買い付けや品質管理の責任者を務めるトニー氏は、積みあがった革を見上げると、「スチール製品のように常に全て同じではないんだ。それぞれの動物には、それぞれのストーリーがあります。出産経験のある雌、雄、病気を患ったもの…だから革は触って感じて、時には匂いを嗅いで、触れる必要があるんですよ」と語った。
目の前に広がるブランドの心臓部、そしてトニー氏のキャリアに、改めて圧倒される町田。そんな町田にトニー氏は最後、「何かひとつのことに固執することなく、常に目で見て、感じて、聞かなければならないんだよ。聞くことと見ることで、学ぶことができるんです。人生は最大限活用しなくちゃね。いろんなことを学んで、失敗してもいいんだ。どうであれ、挑戦はしていかなければだめだ。立ち止まってしまったら、それまでだよ。人生そういうものだよ」とエールをおくった。
今回の旅を終えると町田は、「改めて挑戦していかなきゃいけない時期かな。“飛び込んでいかないとな、難しい挑戦に”ってのは、改めて思いましたね」と話す。エネルギッシュな職人に触れ「もっとできそう、というかできるし、ほんとに勇気が湧いてくる」と続けた。
町田は、気づきを与えてくれたイタリアを、「いつも刺激をくれて、挑戦心をあおってくれる場所」と表現し、今回の旅を締めくくった。
【TVer】最新話を無料配信中!
【Hulu】最新~過去話配信中!