パリ五輪金メダリスト・阿部一二三を支えた盟友の存在…連覇の舞台裏に隠された友情を超えた絆の物語とは…
2024.11.11 12:10柔道家の阿部一二三が10日放送の『おしゃれクリップ』に出演。五輪を2大会連続で制した無敵の柔道家を支え続けた人物との秘話が語られた。
番組では、阿部の栄光を語る上で欠かせない人物として、大学時代から阿部の練習相手を務めてきた片倉弘貴さんがVTR出演。マンツーマンで練習相手を務め、その存在が選手の成績を左右するとも言われる“付き人”として長らく阿部を支え続けてきた井倉さんが、阿部の連覇に至るまでの道のりを明かした。
大学生の頃は練習だけでなく、生活もともにしていたそうで、食事や入浴を含め「寝る時以外は一緒でした」と語った片倉さん。しかし世界一を目指す選手を支える重圧に悩んだ時期もあったという。片倉さんが付き人になったばかりの試合で、阿部が立て続けに敗れてしまい、責任を感じた片倉さんは阿部に謝罪。ところが阿部は「お前たちにも絶対恩返しできるように、俺はオリンピック決めるから」と口にし、有言実行。東京五輪出場に加え、金メダル獲得も成し遂げたという。阿部の活躍に、片倉さんは「すごくうれしいですけど、ほっとしたというのが強かった」と振り返った。
東京五輪が終わってからも、片倉さんは阿部のパートナーとして活動。一方の阿部も、片倉さんが選手として大会に出場する際には、逆に付き人を務めていたという。しかしそんななかで、片倉さんは突如として頭の痛みに襲われる。医師からは脳出血という診断がおり、片倉さんは緊急入院。長い入院期間になったそうだが、阿部は「弘貴が暇にならないように」と時間を見つけてはお見舞いに駆けつけ、片倉さんを支え続けたそうだ。当時を振り返った阿部は「毎日泣いてた」と語り、「弘貴の存在が僕の中で大きかったので、もうどうしていこう…」と不安にかられた心境を口にした。
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