町田啓太 「たくさん落ちてきました」オーディションを受け続けた苦悩の日々…悔しさにまみれた当時を思い出す
2024.11.11 07:00そんな風に芝居一筋、初舞台から14年間を走り抜けてきた町田。ミラノから車で5時間、古き良きイタリアの原風景が残るマルケ州に移動すると、俳優としてのこれまでについて語り始めた。
15~16世紀にかけてのルネッサンス期の建物が多く残るエリアを散策。当時のままの急こう配な石畳の坂を見つけると、自身の足跡について、「この坂道より急です」と話す。「ボコボコだし、なんか、つるつる滑るし」と、決して順風満帆とは言えない道のりだったという。
高校からダンスを始め、演技だけでなく、ダンサーとしての道も志し、劇団EXILEに加入。しかし、俳優としての初舞台『ろくでなしBLUES』に出演した際、不運に襲われた。公演中に左アキレス腱(けん)を断裂。初舞台で途中降板を余儀なくされただけでなく、ダンサーとしての道も断たれてしまった。
「とりあえず今僕が何か挑戦できることと言えば、これしかない」。そんな思いで芝居に打ち込んだという町田。当時のことを思い出し、「初舞台で完走できなかったんで。その悔しさもあったんで、色んな悔しさで始めてた感じですね、最初は」と話す。「がむしゃらに、ひたすらに、分からないながらにやってました」といい、オーディションを受け続けた日々。「30ちょっと手前とか、受けてました。たくさん落ちてきました」と赤裸々に語った。
今や日本を代表する俳優ともなった町田。その輝かしい功績の裏には、泥にまみれた必死の努力と、かつての夢を失ってももがき続ける覚悟があった。
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写真提供:(C)日テレ
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