野田クリスタル 下積み時代「追い詰められてはいた」現実逃避していた秘密の場所でまじめに語った妄想

2024.10.28 11:10
野田クリスタル

お笑いコンビ・マジカルラブリ―の野田クリスタルが10月26日に放送された『Google Pixel presents ANOTHER SKY(アナザースカイ)』に出演。2020年M-1グランプリで優勝し、今ではお笑い以外にも、マッチョ芸人がトレーナーを務めるジムを運営するなど、多方面で活躍する野田。しかしその裏には、デビューしてから15年以上、ほとんど売れない、長く苦しい下積み時代があった。

「つまるところ僕は人に会いたくないんですよ」。そんなことを言いながら、人の少ない、深緑に包まれた景色を歩く。野田が今回向かったのは、東京都の西の外れ、檜原村(ひのはらむら)。東京駅から電車とバスを乗り継ぐこと約2時間。ブレイク以前から心を休めたいときは、たびたび訪れていたと言い、「仕事ないときは月2くらいで来てたかな」、そう言って険しくなる道を、慣れた足どりで進んでいく。

苔(こけ)むした岩に囲まれた峡谷の、人一人が通るのもやっとな道を歩く。「ベタな言い方するとやっぱ『もののけ姫』ですよね」。アニメ好きな野田には、刺さる景色なのだとか。足元には透き通った川が流れ、峡谷を吹き抜ける風と川の音だけが静かに聞こえる。奥地まで進むと、高さ100mの岩盤がそそり立つ、神戸岩(かのといわ)が現れた。東京都指定天然記念物にもなっている、檜原村が誇る奇勝だ。

檜原村を見つけたきっかけを聞かれると、「なんか田舎に行きたくなって」と答える野田。「ただ僕、ホームシック持ちなんですよ」と続ける。「次の日の生放送とか出れないとか、不安じゃないですか。色々考えちゃうと、東京出たくないんですよね」と話し、「ここはホームシックにならないんですよね。東京だから」と笑った。

檜原村に来る際、やることと言えばほぼ散歩だった野田が、唯一マス釣りだけ、この場所に来てからハマったという。「魚を釣りたいっていうか、川を感じて、こう仙人みたいに、釣れなくていいていうか」と、今回も神戸(かのと)国際マス釣り場で釣りを始めた。川べりの大きな岩の上で胡坐(あぐら)をかき、糸を垂らす。釣り竿(つりざお)から伝わる感触や、川面に浮かぶ、ウキの様子だけに集中して糸を垂らす時間。この時間だけは、笑いを忘れることができたのだという。

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