カズレーザー インナーカラーに要注意…ヘアカラーが引き起こす、恐ろしいアレルギー症状と注意点

2024.10.24 09:30

沼田氏によると、そんなヘアカラーアレルギーには、発症までの時間に応じて二つの種類に分けられるという。
 
まず多くの患者のケースに当てはまるというのが、遅延型アレルギー。半日後~約48時間後に発症するといい、かゆみや赤み、顔の腫れなどの症状が出る。次に二つ目は、遅延型よりも危険性が高く、髪染めの最中~約30分程度で発症する即時型アレルギー。息苦しさやめまい、蕁麻疹(じんましん)等の症状に加え、意識喪失など、重篤な症状が生じることもある。異常を感じたら、救急車の要請が必要になることもあると注意喚起がなされた。

東京医科大学 皮膚科学分野 講師  沼田貴史
東京医科大学 皮膚科学分野 講師 沼田貴史

そうした危機的状況を避けるには、専門の美容院で髪染めを行うことがより安全な選択肢となる。しかしセルフカラーをするという人も一定数おり、その際の注意事項として、沼田氏は次の三点を挙げた。①頭皮に薬剤をつけない。②ヘアカラー剤をしっかりと洗い落とす、③カラー直前はシャンプーをしない。③に関しては、薬剤から頭皮を守ってくれる皮脂を落とさないためであり、セルフ、美容院に限らず、カラー染めをする際には、前日の夜までに終わらせておくと良いと解説された。
 
またアレルギーがある人や、肌が弱い人にもおすすめできるカラー剤として、ノンジアミンカラーや、ヘナカラーの製品が紹介された。こうした製品は、アレルギーを引き起こす可能性のある『パラフェニレンジアミン』が含まれていない。色持ちが比較的に悪いという欠点があるものの、頭皮・毛髪へのダメージが少ないため、通常のカラー剤の使用が難しい人は、こちらを使うことが望ましいとされた。
 
ヘアカラーアレルギーに限らず、アレルギー症状は、自分ではなかなか気づきにくい。カズレーザーは講義をうけ、「(自己判断するのではなく)色んな検査を受けて、最寄りのお医者さんに相談しないと」「簡単には判断しないで、専門家に、判断を仰いでもらいたいと思いますね」とコメントし、講義を締めくくった。

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写真提供:(C)日テレ

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