アニメ『多数欠』生徒会長・八木橋の特権利がお披露目！戦場を完全掌握する姿にファンも興奮「相変わらずチートw」

◆視聴者も歓喜！ お披露目された会長のチカラ

とあるビルの一室に、『炎兵羅亜（エンペラー）』と名乗るチームがいた。そこは彼らのアジト。彼らは“生存者狩り”で食料を手に入れるなど好き勝手な行動を続けていた。だが、そこへ…「オレは掃除屋。文明の排泄物（はいせつぶつ）を処分し、世界を理想に導く女王の道具だ」と、女王の幹部候補である睦月がやって来た。

「デリートする」。睦月がそう言葉にした途端、『炎兵羅亜』のメンバーたちの体を激しい“重力”が襲う。彼らはみな押しつぶされるように倒れ、地面にめり込んで命を落としていく…。だがその中で、「何をしたか知らねえが、死ぬのはゴメンだ！」そう言うリーダーの深見にだけはなぜか攻撃が効いていない。

不思議に思った睦月だが、自身の“重力攻撃”を深見が“跳ね返した”かのような様子を見て確信する。深見もまた、特権利の持ち主だと…。そして、女王・如月の邪魔になりそうな存在であると認識し、この場で始末することを決めるのだった。

だが、事態は思わぬ方向へ──。

突如、割れた窓ガラスの破片がまるで弾丸のように睦月めがけて飛んできた。とっさに能力を使い、破片を落とす睦月の耳に、聞きなれない男の声が届く──。「女王…と聞こえた気がするね…まちがいじゃないといいんだけど…色々と情報を聞けそうでうれしいよ」。現れたのは、行方不明になっていた生徒会長・八木橋藤十郎だった。

初対面の2人。しかしその口ぶりから、“この男は女王の敵だ”と判断した睦月は即座に攻撃を仕掛ける。建物は歪（ゆが）んだように振動し、窓ガラスが割れる──。睦月の特権は、半径10m以内の重力を自在に変動させることができる【重力権】。今まさに、八木橋の周囲の重力は通常の50倍──体重が60kgなら3トンになっているはず……なのだが、どういうわけか八木橋には効いていない。

「大体わかったよ、キミの特権利」。ニヒルな笑顔を浮かべ、余裕を見せる八木橋。睦月は一気に重力を1000倍にまで上げるが、それでも八木橋には全く効かなかった。

「歪みに向かって落ち込んでいくエネルギーが重力、とでもいうのかな？
　そうなると対策はカンタンなんだよ
　エネルギーの方向を誘導、操作して止めてしまえばいい
　結果、重力はピクリとも変わらない…相性が悪かったね…」

まるで簡単な計算でもするかのように説明する八木橋。睦月は続けて、重力のチカラで天井を落としてみるが、その天井も睦月自身に向かって飛んできてしまう。八木橋の能力は、一体なんなのか…？

さらに、八木橋の背後からもう一人、爽やかな笑顔の少年が顔をだす。睦月にはわからなかったが、その少年は“皇帝との戦い”の中で命を落としたと思われていた、特権【爆破権】の持ち主・佐藤一彦（CV：大鈴功起）。一彦がその場で爆破を起こすと、その衝撃と爆音はみるみる睦月の方へ──！ 何が起こっているのか？ 睦月はワケもわからないまま無力化され、捕らえられてしまう。

実は、八木橋は特権【誘導権】と、“死の危険が訪れた時、時間を停止する”権利【停止権】を有していた。一彦の爆破の影響を受けずに誘導できたのはそのため。もちろん、捕らえられた睦月も無傷。八木橋は一彦と共に、誰も傷つけずにその場を掌握したのだった。