河合優実　「自分はどこに向かっているのか」ニューヨークで感じた、本当の孤独　演技に対する考えを変えた、重要な気づきとは

今回、河合宛にアレックス氏からビデオレターが届いた。「優実、ひさしぶり。あれから2年が経ちますね」と始まった映像の中で、アレックス氏は河合をスペインでの撮影前、ニューヨークに呼び寄せた真意を語り始める。「彼女をニューヨークに連れてきた理由は役に必要な経験のためで、演技レッスンのためだけではありません。彼女が演じる役と同じように、全く新しい環境に身を置かせたかったのです」。当時の河合は、海外に一回か二回、行ったことがある程度。異国の地で感じる孤独や気づきを、自らの経験として感じてほしい、そんな監督の意図があった。

アレックス氏との仕事を通じ、「正解を求めてしまったりとか、期待に応えることが自分の目標になっちゃうことも、無意識に日本で育ってきてた」と、そのことに気づいたと話す河合。ニューヨークで過ごした時間は、そんな固まってしまっていた思考を解放してくれたと言い、「もっとお芝居とか映画作りとか、もっと離れて人生とか、本当に何でもいいんだみたいな。解放された感じ。何かこう、自分を覆ってたものが剥がれていった感じがすごいありましたね」と語る。「演技に対する考え方とか、アプローチとかを含めて、私の表現の幅というか、世界の見方、視野みたいなのを、すごい広げてくれたなっていうふうに、最終的には思いました」。ニューヨークでの時間を、そのように振り返り、今回の旅を終えるのだった。

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写真提供：（C）日テレ