東京五輪出場のプロフリークライマー野口啓代 新施設『livedoor URBAN SPORTS PARK』 “思い出の壁”に感慨「また登る機会ができた」

2024.10.11 17:45

思い入れのある場所を前にした野口に、斎藤が「いちばんの思い出は?」とオリンピック当時について質問すると、野口は「ちょうど1課題目がこの壁だったんですけど…」と歩き出し、頭上を指さして当時を振り返った。

「この壁の左上に、この施設の入り口にある五輪マークが描かれていたんですね。その壁が今はカットされて、向こう側(反対の壁)についているんですけど、(当時は)壁にオリンピックマークがついている壁を登るのは初めてだったので、“あっ、本当に自分、オリンピックで競技しているんだな…”って、この壁を見ながら感じていた思い出があります」。

野口啓代

当時感動したという、そのオリンピックマークまでもが施設に再現されていることを喜ぶ野口。話を聞いていた斎藤も「そのオリンピックの“レガシー”を、我々一般の人でも使えるってことですね」と興奮気味に返す。

斎藤佑樹

野口は続けて、オリンピックを見た人たちが“決勝のホールドがどれかなと探しながら登ってもらえる”と、この施設ならではの楽しみ方をアピールし、「この壁でトレーニングをして頑張った子どもたちが将来…ここからオリンピック選手が誕生してくれたらうれしいなと思います」と夢を語った。

その後、競技のデモンストレーションとして、垂直からさらに40度ほど傾いているという、最も傾斜のあるコースで野口が実演。自身のプレイスタイルを「どちらかといえば傾斜が強い方が得意」と話す野口は、黄色のホールドだけを使ってスラスラと登っていく。ちなみに、右手の握力は55ほどだそう。

野口啓代

野口の圧巻の登りを間近で見ていた斎藤は、「そんな早く行っちゃうんだ(笑)」とあまりの驚きについつい笑いがあふれる。野口が壁の頂上へ達すると、斎藤をはじめ周囲で見守っていた取材陣からも大きな拍手が送られた。

野口啓代

するとここで、「もし良かったら、一番傾斜が強いところ、ぶら下がってみますか?(笑)」と野口から斎藤へ“挑戦状”が──。斎藤はやや苦笑いをしつつも、臆すことなく小走りで壁の最端へ。ジャケットを脱ぎ、未だたくましい両腕をあらわにすると、頭上より少し高いホールドに手を伸ばし。初手でその体を宙に浮かせると、会場からはワッと歓声が起こった。

斎藤佑樹

野口のアドバイスを受けながら徐々に上へと進んでいくが、壁の中央付近で「ちょっとこれ以上はね、怖いですね(笑)」とギブアップ宣言。“最難関”の壁に挑戦してみた感想を聞かれると、「いやぁ、もうね、普段懸垂とかするからぶら下がることはできるけど、やっぱり上見てしまうと怖さが勝って…」と本音を明かしつつ、“時間との勝負もある”と、改めてスポーツクライミングの魅力を実感していた。

斎藤佑樹

『livedoor URBAN SPORTS PARK』
2024年10月12日(土)オープン

12日(土)〜14日(月・祝)には、アーバンスポーツの複合型イベント『URBAN FUTURES presented by AEON』と題して、ジュニア世代、キッズ世代が主役となる6競技の大会や体験会が開催されるほか、本施設で初めて行われる本格的な大会『3×3 JAPAN TOUR 2024 EXTREME』を予定。

写真:©entax

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