アニメ『多数欠』その頭脳は実篤以上！？ 新主人公・王野頼音のケタ違いな洞察力に、SNS「頼りがいあってカッコよすぎ」

◆新たな”能力者”とのバトルに、王野は…

「今の放送の一手で結構仕掛けてきてる、気は抜けないぜ」。王野は、女王の放送を“現皇帝がニセモノだと分かった上のガチの宣戦布告”と予想する。あえて王野と“同じ手法”を使い、お見通しだと挑発をしているのだろう。こちらの反応を見て、力量を図っているはず…。つまるところそれは、こちらの情報を持っていないことを示している──。先ほどの放送だけで状況を冷静に分析する王野。その様子に一同はつい感心させられてしまうのだった。

そんな中、いつの間にか光がいなくなっていた。気づいた王野はすぐさま後を追い、彼女の背中にこう声をかけた。「よう、ドコに行くんだ！？女王のお仲間さん！！」

王野は、光がスパイではないかと考えていた。毎日23時55分から始まる“皇帝の放送”は誰もが注目するものだが、逆を言えば、決まった時間に放送されるため、それ以外の時間はモニターを見る意味はほとんどない。だが、先ほどの女王の放送は昼間──それも“たった1局”で流れていた放送に光だけが気づいたのだ。

ただ同時に、光はこちらの情報を女王に渡していたわけでもなかった。どちらの情報も持っていながら、どちらにも提供しない……。「何者だ？目的は何だ」。尋ねる王野に、光は凛と答える。「条件次第では教えてあげてもいいわ」

──…その時だった。どこからか聞こえた「固定」という声と共に、彼女の首が切り落とされた……。

声の主は、特権【固定権】を持つ平山義明（CV：大塚剛央）という青年だった。さすがの王野も、慣れない特権の力を目の当たりにしてひるんでしまったが、そこへ仲間たちが駆けつける。篠崎が特権【視認権】の力で平山を逃さず、相馬の現化獣により左腕に重傷を負わせる。追い詰めたかに見えたその時、平山が指をさして「固定」と宣言。彼の持つ【固定権】は、体の一部を固定して切り離すという能力──。光の時と同じように、現化獣の首はいとも簡単に切り落とされてしまった。

平山の強力な能力に面くらい、身動きできない一同…。その中でただひとり、平山の“異様な様子”に王野だけが気づいていた。自分たちをすぐに倒せるならそうすればいいはずが、平山はなぜか“逃げ道”を探しており、なぜか出血した左腕を“不自然に”触っている──。やがて、王野は平山の能力の発動条件に気づいた。