アニメ『ヒロアカ』父、轟炎司として家族に向き合うエンデヴァー「ごめんな…」の言葉に視聴者の涙腺崩壊

◆父と息子、そして妻と夫

一方、群訝山荘跡地では、エンデヴァーと荼毘（燈矢）の戦いが続いていた。AFOとの戦いでダメージを受けた体では、これ以上荼毘を遠くへ誘導できないと感じるエンデヴァー。追いついた荼毘は、激しい炎を繰り出しながらも「おどおさん…みで…！」と、ただ父を追い求めていた子どもの頃のように戻り、すでに正気を失っていた。ただひたすらにエンデヴァーに炎を繰り出す荼毘。そんな姿を目の当たりにしたエンデヴァーは、荼毘が死に瀕（ひん）した時にのみ顕現する火事場の馬鹿力的なパワーで、妻・冷の個性を発動させていることに気づくのだった。

「全部背負って償いに生きねばと思っていた。でも、お前はずっと俺を見続けてたんだもんな…。お前をみてやれなかった…。お前にも償わなきゃいけなかったんだ。同じ夢を見る、俺だけがいない家族の夢…。1人で逝かせはしない…だが、もう誰も…！巻き込ませはしない！！」そう言って、荼毘を抱きかかえ、上空に飛んで一緒に爆破をする覚悟のエンデヴァー。しかし、爆破寸前のところで、激しい冷気が2人を冷やす。そこに立っていたのは、エンデヴァーの妻・冷だった。

避難ブロックから荼毘の炎を見た冷は、いてもたってもいられなくなり、自らを冷やし、氷膜を張りながら炎の中を抜けてやって来たのだった。「ダメだ！離れろ！焼け死ぬだけだ！」そう言うエンデヴァーに、「あなたと燈矢もそうでしょう…！？」そう言って、2人を冷やし続ける冷。「燈矢、ごめんね！」荼毘に向かって叫ぶ冷。炎で焼け焦げて行く冷だが、そこへ轟冬美（CV：真堂圭）と轟夏雄（CV：新祐樹）も駆けつける。「もう誰もいなくならないで！！燈矢兄！！連れて行かないで！！」そう叫びながら、冬美と夏雄も冷と一緒に冷気で冷やし続ける。「もう、頼むから俺だけにしてくれ！！」そんなエンデヴァーの悲痛な表情を見て、「みんなが見てる。ああ…こんなものか。こんな簡単なことだったなら、もっと早くに…」家族みんなで笑顔でいる姿を思い描く荼毘だが、その肉体の爆発は始まってしまうのだった…。