菅田将暉 映画『Cloud クラウド』舞台あいさつに登場 撮影現場で「おびえた」エピソードを明かす

2024.10.2 13:45
奥平大兼
奥平大兼

この日は、映画にちなんで登壇陣に本作の現場やプロモーションで「おびえた」エピソードを尋ねると、菅田は「大兼くんの私服にはおびえました。この世の20代で一番個性があるんじゃない?」と奥平の個性あふれるファッションセンスを絶賛。「緑系で統一している日があって、カッコよかったし、(服が)本当に好きなんだろうなと感じました。ハルクみたいになってました」と語り、黒沢監督も「覚えています。何者かと思いました」と述懐。菅田はさらに「勝手に『かまされた!w』と思いました。『先輩、TシャツとGパンで来てんじゃねーよ』と言われてる気がしました(笑)。あれはぜひ続けてほしいです」と力強いエールを送っていた。

菅田将暉
菅田将暉

岡山は、現場でのおびえたエピソードとして「良々さんとは『はじめまして』だったので、現場でごあいさつをしに行こうとしたら、良々さんから『ひさしぶり!』と言われて…」と告白。実際には、荒川の勘違いで、この日が初対面だったそうだが、岡山は「『え? ヤバい! どこかでご一緒してるんだ?』と思って、僕も『はい』って返事して(笑)、セッティング中に携帯で“荒川良々 岡山天音”って検索しました」と当時の焦りと恐怖を明かす。荒川は「場を和ませようと思ったのかな(笑)。失礼しました」と平謝りだった。

菅田将暉、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝、黒沢清監督

さらにこの日のトークでは、「良い意味で裏切られたと思った人」「いまだから聞きたいことがある人」を互いに指してもらったが、菅田は、「良い意味で裏切られた人」として黒沢監督を指して「フランクにこんなしゃべってくださるのが意外でした」とふり返る。
一方、黒沢監督は窪田を指して「初めてお仕事させていただきましたが、何となくクールで物静かな印象がありました。僕は、ピストルが出てくる映画は何本も撮っていますが、現場でピストルを握って、あんなにはしゃいだ人は初めて見ました(笑)。それだけ陽気に楽しくふるまってくれました」と明かした。

続いての「いまだから聞きたいことがある人」という問いに関しては、全員の指差しが荒川に集中!岡山は「名前の由来は?」と質問、荒川は「いまさらその話(笑)?」と笑いつつ「良し(よし)までは本名で、(本名は)良友と言うんですけど…、うちの劇団の松尾スズキがつけました」と説明。奥平は「普段、何されてるのかなと…。あまりにもプライベートが想像できないので」とストレートな疑問をぶつけ、荒川は「普通です。ゲームをしたり」と答え、2人で壇上にて大好きなゲームの話に花を咲かせていた。

黒沢監督は、荒川が演じた滝本が猟銃を扱うシーンについて「お芝居で(銃を撃った際の)反動をつけてくださいと言って、やってもらったら実にうまくて、扱い慣れたように見えましたが、相当練習したんですか?」と荒川の演技を絶賛しつつ質問。荒川は「実際に撃ったことはないですけど、使い慣れているという設定でしたので、YouTubeとかで、アメリカの人が熊を撃っているところなどを見ました」とユニークな役作りを明かした。

菅田将暉
菅田将暉

舞台あいさつの最後菅田は「まだ公開したところなので、これからどんどん広がってほしいなと願っております」と呼びかけ、黒沢監督は「ご覧になった方は、あまり見たことのない映画だと思われた方もいらっしゃると思いますが、こういう映画もあると知っていただけたらうれしいです」「みなさんの記憶の奥の方に、深くこの映画が残ってくれたらいいなと思います」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。

映画『Cloud クラウド』
監督・脚本:黒沢 清
主演:菅田将暉
出演:古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝、赤堀雅秋、吉岡睦雄、三河悠冴、山田真歩、矢柴俊博、森下能幸、千葉哲也、松重豊
製作幹事:日活 東京テアトル  
配給:東京テアトル 日活

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写真提供:©2024 「Cloud」 製作委員会

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