〈第2部開始〉アニメ『多数欠』虚実を交えた“罠(わな)”…新キャラ・王野頼音は敵か味方か──!?

2024.9.30 18:25

◆テレビ局前のだまし合い

テレビ局の入り口──、“誰か”が動き出すのをじっと待っていた王野の前に、相馬の放った人型の現化獣がやって来る。「(なに、召喚魔法…? “非現実度”、多数欠と変わんなくない…? もしかして皇帝…本物だった? やば…自信なくなってきた…)」。激しく動揺する王野。だが、現化獣はただ立っているだけで何か仕掛けてくる様子はない。それどころか、「皇帝の使いですか?」と話しかけても微動だにしなかった。

その時、「あのですね…。できればあなたに、つれ…」と言いかけると、現化獣の耳が“つれ”と言う言葉にピクリと反応。その瞬間を王野は見逃さなかった。「(なるほど。俺が案内を要求したら連れていく…そういう命令を受けているんだな…?)」

だが、「(もし俺が危険人物だったらどうする?)」と王野は思考を続ける。もし“その判断”を皇帝がするのであれば、皇帝はこの現化獣を通して映像か音声を拾っているはず──…。ならば、と王野が選んだのは“揺さぶり”。「あのーすみません、こんにちは皇帝さん。聞こえてますか?見えてますかー?」と、通信機の先にいた篠崎たちに話しかけた。

現化獣に仕込んだ通信機で、王野からの呼びかけを聞く篠崎と相馬

「あの──僕、見ての通り丸腰で、敵意はないです!
 あ、全裸になる必要なかったですかね。すみません」

ウソを交えて話しかける王野──。その発言から篠崎たちは、王野はカメラがあると思い込んでいると判断。王野は続けて、「これからそちらへ向かうつもりですので、よろしくお願いします」と話し続けながら、こっそりとスマホに文字を打ち込み、現化獣に見せた。

“今ついた嘘がわかったら この使いを今すぐ捨てて2体目を送ってください
乗り捨てを確認したら『皇帝』の重要情報を持って行きます”

現化獣にカメラはついていない。王野の声だけを聞いていた篠崎たちは、彼の“指示”に気づかない…。そのまま人型の現化獣で王野を自分たちのもとへ連れていく。その行動に、王野は1人ほくそ笑む。「(映像は見えてない可能性大!)」

「(まだまだ嘘つき放題だね…!)」

アニメ『多数欠』公式HP
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画像提供:©宮川大河/COMICSMART INC./多数欠製作委員会

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