〈第2部開始〉アニメ『多数欠』虚実を交えた“罠(わな)”…新キャラ・王野頼音は敵か味方か──!?
2024.9.30 18:25◆敵か味方か…皇帝の名を語る者
──青髪の少年・王野頼音(おうの らいおん/CV:熊谷俊輝)は、ここ最近の“皇帝のメッセージ”に違和感を覚えていた。今、メッセージを発している皇帝は、“これまでの皇帝と別人なのではないか?”と…。それを確かめるため、王野はあるテレビ局を選び、そこから東京都民に向けて“皇帝マーク”を放送。“別人の皇帝”がそれに気づけば何らかのアクションを起こしてくると考えた。ごぼうが見たのは、王野の“皇帝マーク”だったのだ。
ごぼうたちは、あることに気がつく。それは、今回の“皇帝マーク”がテレビ放送“のみ”で表示されたこと。これまでのことを考えると、今回のそれは本物の皇帝ではない。しかし…、同時に動揺もあった。ごぼうは、毎日行っていた“メッセージの表示”を忘れてしまう。そしてそのことから、王野も“現皇帝はニセモノ”と確信するのだった。
篠崎宗太郎(CV:森嶋秀太)、ごぼう、そして傀儡(かいらい)陽動作戦で新メンバーに加わった通称“煮しめ”と呼ばれている二本柳周示(CV:丹羽哲士)は、新たな“皇帝のメッセージ”について話し合うことに──。皇帝の中身が入れ替わったことに気づいた者がいる…、それが篠崎の見解だった。
そこへ「声かけてくれよ、篠崎さん。俺はあんたの矛なんだぜ」と相馬がやって来る。毎日限界まで特権【現化権】を使っている相馬は、休んでも疲れが取れない様子だった。彼は皇帝を装った放送について「要はアレだろ、敢えてこっちが絞り込みやすいように一局だけで放送したってんだろ。誘ってんなら乗ってやろうじゃねぇか」と、メンバーの士気を高める。それを聞いた篠崎は、さっそく特権【視認権】を使って当該のテレビ局を探す。相馬の現化獣に通信機を忍ばせて、皇帝を語る謎の相手のいる場所に乗り込むという作戦を実行に移していく。
その一方で──…「なるほど、テレビ放送ね…。面白いことを考える奴もいるのね」と、何やら従者らしき青年に話しかける赤髪の女性…。彼女は玉座に腰かけ、「ならば…」と笑みを浮かべる。まるで何かを企てるかのように……。