166万人が聞き惚れるボーカリストSou 世界を股にかけたライブツアー最終公演でファンに感謝「みんなに会うたびに元気を…」

2024.9.25 12:20

Souは「みんなの前に立てていることが嘘みたい」と、ライブのたびに様々な場所からたくさんのリスナーが集まってくれることへの感動をあらわにすると「僕をこの舞台に立たせてくれてありがとうございます」と頭を下げる。そして自分の心がめげそうになったときに音楽を聴いて活力にしていることを明かすと、「次に歌うのは道に迷ったときや、躓(つまず)いていたときに、そっと背中を押せる曲です。その思いを直にみんなに受け取ってほしいです」と続け、『ことばのこり』を歌い始めた。その歌声は涙をすくい上げるように柔らかく、そよ風のように爽やかで、どこまでも純粋だった。

ライブツアーを行うSou

その後も『バブル』、自身が作詞作曲を手掛けたアルバムのタイトル曲『センス・オブ・ワンダー』と音楽を通して観客に神秘的な感覚を与える。それは宇宙に飛び出すようなイメージを想起させると同時に、Souの心の奥にある、清らかで瑞々(みずみず)しくロマンチックな空間に触れるようでもあった。「みんなにまたいつかどこかで会えるように願いながら歌います」と告げ、本編ラストにアルバムのラストを飾る『衛星紀行』を届ける。星空に包まれたステージはカラフルに色づき、あたたかく無邪気な歌声からは観客への素直な愛情が溢れていた。

ライブツアーを行うSou

アンコールはKulfiQの『カロン』、HoYoFair 2023参加曲『灰カラ』、2015年にリリースされた1stアルバム『水奏レグルス』から『あやとり』を披露し、MCでは「成長できた2カ月間だった」「自分はライブをそんなに得意としていないけど、みんなに会うたびに元気をもらっていて。もうひとりの自分を見つけられた気がしている」とツアーを振り返る。

ラスト1曲を前に名残惜しい心境を吐露すると、「またみんなと会えるように、本当に頑張るので。みんなも日々に負けず、次に会えるそのときまで、お互い強く生きていこう!」とメッセージを贈り、自身が初めて作詞作曲をした2019年の楽曲『愚者のパレード』でツアーを締めくくった。彼いわく「ネガティブで考え込んでしまう自分自身を表した曲」であり、ソングライターとしての原点である同曲をスケール大きく歌う様子は、とても頼もしかった。

ステージであそこまで生き生きした彼を観たのは初めてではないかと思うほどに、ライブを楽しむ姿が印象的なツアーファイナルだった。観客からのまっすぐな愛情と、観客への感謝の念が、彼に少しずつ変化をもたらしているのかもしれない。

SouはHoYoFair 2024参加楽曲『Truth & Justice』の歌唱を担当するなどシンガーとしての活躍はもちろん、『センス・オブ・ワンダー』の制作を経て楽曲制作欲も上がっているという。シンガーとして、アーティストとして進化し続ける彼の動向に注目だ。

【Sou PROFILE】
YouTubeチャンネル登録者は166万人、Xフォロワーは約65万人。ネットを活用する現代的なスタンスで次々に音楽を発表。インターネットの世界を原点に才能を飛躍させるボーカリスト。持ち前の音感の良さと中性的な質感を孕んだ声による表情豊かな歌唱スタイルでセルフプロデュースによる投稿を繰り返し、その勢いは増すばかり──。

2nd Album「深層から」はオリコンチャート3位、3rd Album「Solution」はオリコンチャート6位を獲得。1st Live「Salir」、初の東名阪ワンマンツアー「深層から見た景色」を全公演ソールドアウトさせ、配信シングル「ミスターフィクサー」は海外の音楽チャートでも首位を獲得した。

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写真:川崎龍弥

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