女優・MEGUMI×成田悠輔　芸能界は世の中とのつながりがない変な世界「それってめちゃくちゃ怖い」

「撮影が終わったら“はい、シャネル！”みたいな時もありましたね」と女優のMEGUMIが話すのは、経済学者・成田悠輔がMCを務める対談番組『夜明け前のPLAYERS』での一幕だ。デビューから四半世紀、芸能人にとっての“いい時代”から現在までを見てきたMEGUMIに成田は「これからの芸能人は、日本でどうやって生きていくのが良いか」と問うた。

少し考えてMEGUMIは「比重を芸能界だけに置くとやっぱりシンドクなる。シンドイなと思っているのはバレる。バレるとその方の魅力が薄まってしまう可能性があると思うので、いろんなことをやるというのが心の底からおすすめです」と話した。

MEGUMIはグラビアアイドルでデビューして以降、タレント、女優、店舗経営の実業家、映像プロデューサー、ベストセラー美容本の著者、そして母親とさまざまな顔を持つ。

「成田さんも知っていると思うけど、芸能界って世の中とのつながりがあまりにもないですから」とMEGUMI。「すごく変な世界ですよね」と呼応する成田は「観客さえいない環境で、芸能人の人たちとテレビ局のスタッフだけでやっている」と収録スタジオを見渡した。「ほんと、不思議な世界です」

「そうなんですよ。何百人という世界の中で生きているけれども、知名度と影響力があって、お金もあるから（芸能人本人は）強い気持ちでいたりする。だけど、世の中に出ると何もできないということがたぶん多いと思うんです」とMEGUMI。「それってめちゃくちゃ怖いこと」と自身が石川県金沢市に「cafe 多聞」をオープンした時のことを振り返った。

一方で、精神的な安定を得た感じもしたと言うMEGUMI。俳優は待つのが仕事、依頼がなければ動けないことに対して「自分のために動くことで安心もあるし、面白がってタレントとしてのお仕事もくださるから、いろんなことをとにかくやってみることは芸能人の人たちには大事だと思うんです」と話した。