アニメ『ザ・ファブル』「今回はコケる前に支えたぞ」 遅れてやってきた明の“ヒーローすぎる登場”に、SNS「最高のカタルシス」

2024.9.19 17:30

◆SNSで「最高のカタルシス」と話題!明のヒーローすぎる“登場”

「俺としたことが──…残念だ、ヒナ」。そう言いながらも、宇津帆の口はニンマリとゆがんでいた。それどころか「仇(かたき)を取るチャンスをやろう」と、リボルバーに残る3発を好きに撃つよう提案。さらに「そういや、おまえの父親は言ってたよ──。“ヒナにだけはもう関わらないでくれ〜”と」と、肉親の死に際を想像させて彼女の感情を煽(あお)っていく──。やがて、怒りの頂点に達したであろうヒナコがとった行動は、宇津帆を、そして周囲で明を警戒していた鈴木をも驚かせた…。

見ると、ヒナコが車イスから立ち上がろうとしている。足場の悪い森の中、うまく車イスを動かせず宇津帆に狙いを定められないことを悟った彼女は、自らの足で標的に近づくことを選んだのだ。その光景に宇津帆は言葉を失い、鈴木は目を見開いた……。だがそれは、決して彼女が自らの力で立ち上がれたからではない。

「立つな、ヒナ!地雷だ!」。一歩踏み出した彼女の左足…、その真下からガチャリ…と重たい金属音。対人式の地雷。一度踏んでしまえば、もう離れられない。もしもこの状態で銃を撃ったなら、彼女の体は反動で大きく崩れ、そのまま……。「ヒナ! 足はそのままで、車イスにつかまれ!」。鈴木が叫ぶ一方、宇津帆はただ「佐藤に踏ませるつもりが台無しじゃねぇか──ッ!」と怒りを込めてぼやくのだった。

動けば命の保証はない。だがこのままでは復讐も果たせない。そんな状況でヒナコが選んだのは…

「今日は星がよく見える──。お父さんもお母さんも見てるんじゃねえか? “あの世”ってトコから──」。挑発を続けながら、宇津帆は冷静に現状を見つめていた。鳴り止まないクラクション…。もうすぐ“ファブル”がやってくるこの状況で、仕掛けていた地雷はヒナコによって使い所を失った。だが、こちらにはまだ人質の洋子がいる。それならば…。

「ヒナ──、おまえはもういいよ。早く撃って吹っ飛んでくれ! 倒れ方によっちゃ──両親に会えるかもなぁ〜」。宇津帆は早々にヒナコを足切りすることに決めた…。彼女は眉間にしわを寄せ、涙を流して絶叫。「よせっ!」という鈴木の忠告も耳に入らず、引き金を引いた。不安定な体勢から放たれた銃弾は的を大きく外し、彼女の体はくの字のように後ろへ傾いていく──。

とっさに飛び出したのは鈴木。しかし、すぐに足を止めた。背後の茂みから物音がしたのだ…。ファブルか? いや、違う。何かを投げて、こちらの気を逸らしたのだ──。一連の事象がフェイクだと気づいた鈴木が視線を戻した時、ヒナコはすでに目出し帽を被った男に抱きかかえられていた。

男は、彼女にそっと声をかける。

「今回は、コケる前に支えたぞ──」

いつだったか、ヒナコが公園でリハビリをしていた時のことを思い出しながら…──

ヒナコの窮地に駆けつけた明 ここからどのように場を制圧するのか…!

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画像提供:©︎南勝久・講談社/アニメ「ザ・ファブル」製作委員会

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