八木勇征 「“うみちゃん”と呼んでいて」中村海人と意気投合! 映画『矢野くんの普通の日々』撮影現場オフィシャルレポート

2024.9.13 17:15

矢野くんを演じる八木は「矢野くんはとてもピュアですよね。安全欲求がとても強く、ケガやアクシデントから身を守りたい思いが強すぎて、ほかの欲求にまで気持ちが行かないんですよね。でも、吉田さんや大切な仲間と出会い、変わりたいと思うようになっていく。矢野くんが本当に実現したかった日々を、この撮影期間で経験することができたと思っています」と話した。

吉田さんを演じる池端は「撮影現場では、自分と清子ちゃんの関係を深めていきたいなと思っていました。清子ちゃんは何事にも全力で真面目で、一生懸命な子。特に、矢野くんに対しては常に全力です。そんな清子ちゃんが矢野くんに対して持ついろんな気持ちを理解しながら、役作りをしていきました。私と清子ちゃんが似ているのは、心配性な部分です。私もすぐ、家族などに対して『大丈夫?』と聞いてしまったりするので。そういった自分と、清子ちゃんを照らし合わせることはあったと思います」と明かす。

そして、教室内の少し離れた位置には、挙動不審な2人を複雑そうに見つめる羽柴くんの姿も。この羽柴くんの存在も、矢野くんと吉田さんの淡い恋模様に絡んでくる。通常、恋敵に邪魔されたり、いじわるされたりするストーリーが多いが、本作には悪い人やいじわるな人が一切登場しない。みんな他人思いでみんな優しい。そんなやさしすぎる登場人物たちを通して描かれる物語は優しく素敵な方向へ。それは撮影現場の空気ともリンクしていて、キャストたちは撮影の合間に集まって談笑をしたり。特に同い年の八木と中村はクランクイン後すぐ意気投合したようで、この日も現場のムードメイカーに。温かい空気の現場で楽しそうにするキャストたちが、この優しい物語の大事なピースになっている。

中村は羽柴役を演じて感じることがあったそう。「羽柴は勉強もスポーツも、なんでもできる人。正直、僕に似ていると言いたいところですけど(笑)、普段の僕とは違うキャラとして向き合っていきました。それに、羽柴はとことんいいヤツで、すごく優しいんです。自分の恋をどこかしら諦めきれない感じがありながらも、好きな子の恋を応援するような瞬間があったりします。『俺、何やってんだろう?』というセリフがあるんですけど、本当にちょっと思いましたもん。でも、矢野のことを知って、彼とも距離が近くなる。それも1つの青春なのかなと思いました。そういったことに対する戸惑いも含めて、すごくかわいいキャラクターです」と話した。

共演者について、八木は「池端さんはとてもフレッシュでした。キラキラしていてまぶしくてすごく真面目な方です。撮影が始まって間もない頃、とある大事なシーンを撮ったんですが、そのときにあらためて“吉田さんを演じるのは池端さんしかいない!”と思いました。とても頼もしい存在です」と話す。また、「羽柴役の(中村)海人くんとは同い年で、僕は親しみをこめて『うみちゃん』と呼んでいて、彼とは地元もほぼ同じで近しいものを感じています。ライバル役ではありますが、僕は羽柴くんと矢野の関係も好きです。矢野は羽柴くんのことが友達として好きだし、羽柴くんも矢野を気に掛けている。そんな2人の関係も見どころだと思います」と話す。

■アクシデントに見舞われるシーンのポイントは? 八木勇征「いかに自然に見せられるか」

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