アニメ『小市民シリーズ』誘拐事件の真相…小佐内ゆき“本人”が関わっていた？綿密な計画に視聴者「これはホラー回だ」

◆小佐内誘拐事件の隠された真相

小鳩に“小佐内スイーツセレクション夏”の地図を渡し、一緒にスイーツ店を巡るという行動には、真の目的が。それは、小鳩に“小佐内スイーツセレクション夏”の存在を意識させ、いざという時“すぐにそれが頭に浮かぶようにするため”だったのだと小鳩は推理。「どうして言ってくれなかったの。昔の因縁で狙われてる。誘拐されるかもしれない、そうなったら助けてって。一歩間違えたらどんな目に遭うか考えなかったの。僕がどんな気分になるか考えなかったの」と小佐内に呼びかけた。すると、ここまで小鳩の推理に認める言葉を発しなかった小佐内が、“ごめんね”とつぶやいた。“夏休み前から石和に誘拐されそうだと分かっていた”、“小鳩も堂島も助けに来てくれると分かっていた”と謝り、最初から小鳩に相談しておけばよかったと反省し、涙を流した。

話がまとまったかと思いきや、小鳩は「なるほど、やっぱりもう1つあった」と話し出した。小佐内には“内通者がいた”と言い始め、「恐らく内通者を使って、グループの中に“小佐内ゆき誘拐計画”を浸透させる。決行日時もコントロールし、救出者も用意する。石和馳美はどうなったか、傷害、薬物乱用、そして誘拐。保護観察で済むとは思えないとなると、しばらくは少年院、もしくは刑務所の可能性もある。小佐内の最終目的は、石和馳美が誘拐の首謀者として逮捕、処罰されること。つまり…「石和さんに小佐内さんを誘拐させたのは、小佐内さんだってこと」

しかし、小佐内は首を横に振り、電話をかけた。「ゲストを紹介するね。入って来て」と呼びかけると、“川端さなえ”が現れた。そして川端は、小佐内にボイスレコーダーを渡し去る。混乱する小鳩に、“教えてあげる小鳩くん”と、小佐内は今回の事件の真相を話し出す。

まず、川端さなえを中学の時に石和たちのグループから救ったのが“小佐内である”こと。そして再び“石和馳美”が戻ってきてピンチになったので、川端さなえは“もう一度グループから抜ける手助けをしろ”と小佐内を脅したこと。それに対し、遅かれ早かれ石和たちに狙われると分かっていた小佐内は、川端を利用し、自ら誘拐の行動を起こしたこと。その証拠に、川端が小佐内の家に身代金要求の電話をかけているメッセージボイスを聞かせた。聞き終わった小鳩は全て理解した。

「小佐内さんは石和馳美が逮捕される罪状が拉致監禁だけじゃ満足できなかった。だから身代金要求の誘拐にランクアップさせた。“小佐内さんを誘拐したのは、小佐内さん自身だった”」

「そうよ。やっと当たったね。小鳩くん」

◆“小鳩”の推理を上回った“小佐内”の行動力に震える

“小佐内”の恐ろしい計画に、SNSでは「そこまでするとは…」「小佐内さん想像よりも怖い人だった」「2人の探り合いすごかった…」「これはホラー回だ」と、事件の真相に“ゾクゾク”した視聴者の投稿が多く見られた。

TVアニメ『小市民シリーズ』
毎週 深夜1時30分からテレビ朝日系全国24局ネット“NUMAnimation”枠ほかにて放送予定

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Ⓒ米澤穂信・東京創元社／小市民シリーズ製作委員会