『笑コラ』が追いかけていたBMX選手がパリ五輪で金メダル!五輪を目指した兄妹の壮絶すぎる戦い

2024.9.12 09:15

だが、脳しんとうからの休養中、爽選手の心境に変化が。「“何かが違う”という気持ちが大きくて。もう一回挑戦しないと絶対一生後悔する」と考えた爽選手は「もう一回、パリまで頑張ろう」と決意した。

その後、爽選手は競技のコーチやメンタルコーチ、トレーニング法などをがらりと変え心機一転。小さな大会から出場し、結果を積み上げていった。2023年には前年転倒したオランダでのワールドカップで見事自身2度目となる優勝を果たし、これがきっかけとなったのか、ワールドカップでは9戦で5勝を挙げる大躍進を遂げた。

今年に入っても爽選手の好調は止まらず、6戦で4勝を挙げていた。ここまで勝ち星を重ねられるようになった要因について「前に出たら安全。“勝ちたい”っていうより“コケたくない”。絶対に先頭に出るだけ。コケたくないから」と語る爽選手。他の選手と競り合って転倒しないよう、スタートから先頭に出て後続を寄せ付けず逃げ切る戦法を取っているのだという。この戦法が見事にハマり、パリ五輪では準決勝の3レースを全て1位で通過し、決勝もその流れのまま1位でフィニッシュ。見事金メダルを獲得したのだ。

表彰式後、爽選手が駆け寄った先には兄の魁選手が。魁選手は自転車からローイング(ボート)に競技を変更し、2028年のロサンゼルスパラリンピックを目指して練習を続けている。4年後のロスではオリンピック、パラリンピックで兄妹がそれぞれ金メダルを目指すこととなる。

スタジオでVTRを見ていた俳優の黒島結菜や、お笑いコンビ・阿佐ヶ谷姉妹の2人らは一様に大感動。MCの所ジョージも「なんだよこれ~!だいぶ感動しちゃったねこれ!」と興奮気味に語った。パリ五輪・フェンシング団体で銅メダルを獲得した宮脇花綸選手は「“コケたくないから先頭で行く”っていうのはすごい爽さんらしいっていうか、本当に強い作戦ですよね」と、同じアスリートとして分析していた。

この後、オーストラリアにいる魁選手とご両親と中継がつながったが、肝心の爽選手はちょうど自身の誕生日と重なってしまっていたため、元々予定していたタスマニア旅行に出かけてしまい、まさかの不在。それでも3人から喜びの声を聞くことができ、スタジオも笑顔に包まれた。

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写真提供:(C)日テレ

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