『笑コラ』が追いかけていたBMX選手がパリ五輪で金メダル！五輪を目指した兄妹の壮絶すぎる戦い

9月11日放送の『1億人の大質問!?笑ってコラえて！』では、約6年にわたって番組が追いかけていたオーストラリア代表の自転車BMX選手・榊原爽（さかきばら・さや）選手とその兄・魁（かい）選手を特集。パリ五輪で爽選手が金メダルを獲得するまでの軌跡をたどった。

2018年、爽選手は兄の魁選手とともに、『笑コラ』の『全世界　ダブルなんだけどその一方が日本人の旅』の取材を受けていた。BMXのオーストラリア代表として活躍していた2人は、ワールドカップに出場するため南米・アルゼンチンへとやってきていた。2連戦の初戦で兄の魁選手はクラッシュに巻き込まれて2回戦敗退。妹の爽選手も、準決勝でクラッシュに巻き込まれ、肩に大きな擦り傷を負いながら敗退という厳しい結果に。しかし翌日の最終戦、魁選手は準々決勝でわずかな差で敗退してしまったが、爽選手は前日のケガの影響も感じさせず見事に勝ち上がり、初優勝を飾った。

この放送時に東京のスタジオを訪れていた2人は、「（東京）オリンピックに出場すること、妹と一緒に出場すること」「で、金メダルです！」と胸を張って夢を語っていた。

しかし、それから2年後の2020年、魁選手はレース中の転倒により生命の危機にさらされるほどの大けがを負ってしまった。意識は回復したものの右足などにマヒが残り、当然東京五輪出場は断念。妹の爽選手も、新型コロナウイルスの感染拡大によって五輪開催が1年延期になったことから、モチベーションが低下してしまったという。しかし、魁選手が懸命にリハビリをこなし、徐々に回復していく様子を見て「オリンピック延期のショックを受けている場合じゃない」と思い直し、「（自分と兄の）2人のために頑張りたいと思いました」とモチベーションを取り戻したという。