ヒロミ「本当に大人の部活」 高知県の一大イベント“よさこい” 184チームの頂点を目指す、神の振付師に密着

2024.9.10 09:45

本番2か月前、スタッフが高知の練習場を訪問。出迎えてくれたかりんさんに、練習中の体育館の中を案内してもらう。そして「あの方が、私の神様です」と言うかりんさんの目線の先に、熱血指導中の山本沙希さんの姿が。

山本さんは、今年で結成27年目となる十人十彩の振り付けを2011年から担当。チームを2度、最優秀の『よさこい大賞』に導いたこともあり、自らも先頭で踊るその姿は、“ジャンヌ・ダルク”と形容されることも。この時の山本さんは、スタッフを前に「まだ(振り付け)完成はしてないんですけれども…本番には間に合わせます」と冗談交じりに話す、きさくな部分も見られた。

その後、振りが入っているところまで隊列で踊る練習が始まると、山本さんも「ステキだったら1回です。ステキじゃなかったら永遠です」と厳しい表情に。

ちなみに、よさこい祭りの大きなルールは“よさこい鳴子踊りのフレーズを曲に入れる”、“鳴子を持ち前進する踊りである”という、この2つ。十人十彩の特徴は凛とした優しさを表現する女性だけの“女踊り”と、激しく土佐の豪(ごう)を表す男女混合の“男踊り”に分かれていること。そして、十人十彩は、定員150人の中で、“鍛錬百日、成果一瞬”を合言葉に10代から50代までの踊り子が参加。今年はその中でも50人が初参加という中、メンバーが一丸となって3か月の練習期間で『よさこい大賞』を目指している。

この日から、笠をかぶっての練習ということもあって「ステップ1、まず笠をそろえましょう」と練習のテーマを定めた山本さん。特に重要なポイントとなる“隊列美”ということもあり練習にも熱が入る。山本さんの手拍子になかなかピッタリ動きが合わないチーム。ヒロミも映像を見ながら「気持ち合わせるの大変だよな」とつぶやく。

山本さんは、個別にも細かく踊りのポイントを指導。再び全員で動きを合わせる際も「ハッキリ横見る!」「アゴ下げて!」「胸張るよ!遠く見る!」とそれぞれアドバイスをする人の近くに駆け寄り全力で声をかけた。

練習後、かりんさんに話を聞いたところ、練習は例年このような感じで熱気があり、もはや“大人の部活”というほど。また、個別指導を受けていた別の女性に話を聞くと「もう神ですね。すっごいわかりやすく教えてくれて、声、すごい大きくてビックリすることもあるけど…なんていうか、愛情じゃないけど、踊るのが楽しくなります」と山本さんを絶賛。名前を聞くと、花牟禮(はなむれ)あんずさん(13歳)という方で、最初にインタビューしたかりんさんの妹であることがわかった。よさこいには姉妹で参加しており、かりんさんがよさこい歴18年、あんずさんがよさこい歴8年になる。

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