柳楽優弥 将来の夢は“あのハリウッドスターとの共演”自分を見失っていた10代から世界を目指したきっかけを語る

2024.9.8 12:30
柳楽優弥

14歳でカンヌ国際映画祭の男優賞を受賞した柳楽。若くして手にしたその栄光が重荷になろうとは知る由もなかった。「“そういう賞を獲ったからキャスティングできない”と言われて、そういう視点もあるんだって」という言葉に今田も思わず「えぇ…」と驚きのリアクション。「自分の中で、強みを身につけていかないといけないんだなって思った時期があって」と、俳優としてくすぶった10代を過ごしていたと振り返った。

そんな柳楽に再び世界を目指すきっかけをくれたのが、釜山国際映画祭だった。2013年、主演の渡辺謙とともに映画『許されざる者』で参加した。「『許されざる者』はやっぱり主人公ではなかったですから」「もっとできるはず。現時点の自分に満足していなかったですから」と、次は主役としてレッドカーペットを歩きたいという意識が芽生えた。

釜山のビーチでは海を眺めながら、「こっちじゃないですか、アメリカ。エンターテイメントの国へ!」と海の向こうを指さす柳楽。スタジオでも「ディカプリオとかブラピと仕事したいですけどね」とこれからの夢を明かす。

そして『許されざる者』から6年。2019年に『夜明け』の主演として、釜山国際映画祭に戻ってきた。「『夜明け』で主人公として戻ってこれたことの達成感というか、釜山ありがとうという気持ちが出た」と、釜山の追い風を感じ感謝を口にした。

過去の栄光を今も取り上げられるのはありがたいとしながらも、長い時間をかけて様々な経験をしたからこそ今の自分があると語り、「今すごく短く短くっていうふうになりがちだけど、そう簡単に英語はしゃべれないし、そう簡単に演技はうまくならないですよね」とストイックに高みを目指し続ける姿を見せた。簡単じゃないから面白い。演技に真摯(しんし)に向き合い続ける柳楽は、これからも映画への情熱を燃やし続ける。

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写真提供:(C)日テレ

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