「あるじゃないか!唯一の証拠が!」交通事故鑑定人が暴いた、“当たり屋”の悪質な手口とは

2024.8.30 09:30

タイムマシーン3号の関太が8月29日放送の『THE突破ファイル』の再現VTRに出演。交通事故鑑定人として、卑劣な手口と証言を繰り返す当たり屋に立ち向かった。

今回、関のもとに舞い込んできた依頼は、人気のない一本道を飛び出してきた歩行者を軽トラックが跳ねたという事故の真相を調査するというもの。跳ねられた男性が骨折などのけがを負った一方で、運転手は電柱に激突した衝撃で意識不明の状態に陥った。被害者は運転手の前方不注意として、賠償金を請求。しかし実はこの被害者は、過去にも複数回にわたって同様の人身事故にあっており、運転手の娘・坂下あや(神志那結衣)は被害者がわざとトラックの前に飛び出した“当たり屋”ではないかと、関に調査を依頼した。

早速、事後が起こった現場で当時の状況を整理した関。現場は被害者の自宅から15キロも離れていることや、背中側から跳ねられたにもかかわらず後頭部を地面に打ち付けたという歩行者の証言に違和感を抱く。さらに事故当時、被害者が身につけていた衣服の写真に目立つ汚れや傷がほとんどないことに気づいた関は、写真では判別できないわずかな傷を探すべく、坂下らとともに被害者の自宅へ。

しかし被害者は横柄な態度を取ると、「本当にこの事故が、私の父の不注意のせいで起きてしまったのか、真実が知りたいんです」という坂下の目の前で、「事故の時に着ていた服、ぜーんぶ捨てちゃったんだ!」と笑みを浮かべた。さらに、当たり屋だと疑う関たちに証拠を出すよう挑発する被害者。こうした被害者の言動に、関は「交通事故には必ず証拠が残りますから…!事故のその瞬間、何が起きたのか?あなたの希望通り、交通事故鑑定人のプライドにかけて、全てを証拠付きで洗い出してみせますよ」と感情をあらわにした。

とはいえ、事故当時の状況をあらわす現物の証拠はほとんど残されておらず、頼りになるのは写真だけ。じっと写真を見つめながら、坂下の必死な様子を思い出し奮い立った関は、ついに「あるじゃないか!唯一の証拠が!」と謎を解明した。

後日、山下や被害者を集めた関は、事故当時被害者が履いていたジーンズの写真を取り出すと、印刷の濃度を最高値にした状態で実寸大に拡大コピー。するとそこには濃淡をはっきりさせることで写真では見えなかったわずかな傷が浮かび上がっていた。その不自然な傷はトラックのワイパーと完全に一致。ジーンズの太もも部分がワイパーに接触するためには、被害者がトラックに向かって正面からジャンプする必要があるため、被害者が当たり屋であるということが証明された。

こうして事件の真相が無事に明らかとなり一件落着。関の鋭い洞察力が真実を見抜いた見事な突破劇だった。

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写真提供:(C)日テレ

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