宮﨑駿監督『となりのトトロ』物語の舞台は特定されてないものの…意外なシーンにそのヒントがあった…!?

2024.8.23 10:15

日本テレビ系金曜ロードショーと、entaxがコラボレーション。金曜ロードショーのここでしか聞けない“とっておき情報”を紹介する。

“夏はジブリ!”ということで、金曜ロードショーでは、この夏2週連続でスタジオジブリ作品を放送。1週目となる8月23日は『となりのトトロ』が登場。

昭和30年代初め、まだテレビが普及する前の時代。郊外へ引っ越してきた草壁一家のサツキとメイと不思議な生き物トトロとの交流を描く日本を代表するアニメーション。 何度見ても心温まる、夏休みに家族みんなで見たい名作ファンタジーだ。

この作品を作る上で、宮﨑駿監督が最初に思いついたのは「バス停でバスを待っていたらオバケがやってきた」という光景だったのだそう。当初、主人公の女の子は1人だけの設定だったが、その後、同時上映となった『火垂るの墓』の上映時間が予定より長くなっていることを知った宮﨑監督が、女の子を2人にすれば上映時間が同じくらいになるだろうと設定を変更したという。

なお、ポスタービジュアルでトトロの隣にいるのは、サツキとメイの2人ではなく、1人の女の子。当初は2人がいる構図で検討されたものの、デザインがどうもうまくいかず、結局、サツキとメイの特徴を1人の女の子に集約して、ポスターが制作されたとのこと。

また、この作品において気になる話題の1つが、物語の舞台となった場所だ。場所の特定はされていないが、サツキとメイのおかあさんが入院している病院のある“七国山”と1文字違いの“八国山”は東京都東村山市に実在している。実は、サツキたちが乗っているオート三輪とすれ違うバスには“八国山”の文字が…。他にも、作品内に登場する“松郷”という地名も埼玉県所沢市に実在。

そもそも“トトロ”の名前の由来が、「所沢にいるとなりのオバケ」が短縮されたものなんだとか…。 そんなポイントにも注目して、この夏、新たに『となりのトトロ』を楽しむのもいいかもしれない。

【ストーリー】
サツキ(日髙のり子)は小学6年生の女の子。入院中のおかあさん(島本須美)に空気のキレイな土地で静養してもらうために、妹のメイ(坂本千夏)とおとうさん(糸井重里)と一緒に郊外に引っ越してきた。新しい家は、大きなクスノキの近くに建っているおんぼろ屋敷だ。 到着早々、メイは家に隠れていた小さくて真っ黒なオバケ“マックロクロスケ”を発見!!近所のおばあちゃん(北林谷栄)からその“生きもの”が“ススワタリ”という名前だと教えてもらった2人は、ちょっと不思議でステキな出会いにドキドキする。

田植え休みも終わり新生活が始まったある日。庭で遊んでいたメイの前に、2匹の奇妙な生きものが現れた!2匹を追いかけてクスノキの根元に転がり落ちたメイは、巨大な生きもの、トトロと出会う。話を聞いたサツキは自分もトトロに会いに行こうとするが、メイが通ったはずの根元の穴はなくなっていて…?

『となりのトトロ』(1988)ノーカット
原作・脚本・監督:宮﨑駿
音楽:久石譲
声の出演:
<サツキ> 日髙のり子
<メイ> 坂本千夏
<とうさん> 糸井重里
<かあさん> 島本須美
<ばあちゃん> 北林谷栄
<トトロ> 高木均
<カンタの母> 丸山裕子
<先生> 鷲尾真知子
<本家のばあちゃん> 鈴木れい子
<カンタの父> 広瀬正志
<カンタ> 雨笠利幸
<草刈り男> 千葉繁

写真提供:(C)日テレ

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