博物館大好き・男性ブランコが直接見て触れて体感して博物館の魅力を伝える『new!!seum調査隊』
2024.8.10 09:30文化庁が運営するwebサイト「博物館総合サイト」内にこの度、これからの博物館の魅力を紹介する「new!!seum もっとワクワク、これからの博物館。」コーナーがオープン。その中で、博物館を実際に訪れ、その展示に直接触れることで個性豊かな博物館の魅力を深掘りするというスペシャル動画「new!!seum調査隊」が公開された。
new!!seum調査隊のメンバーとなったのは、お笑いコンビ・男性ブランコの浦井のりひろと平井まさあき。『M-1グランプリ』、『キングオブコント』のファイナリストとしても人気の彼らだが、実は大の博物館好きという一面もあり、2022年にはサンシャイン水族館で、2023年には上野科学博物館でコントライブを行うほど。
そんな2人が最初に訪れたのは、東京都千代田区にある『科学技術館』。“遊びながら学べる博物館”と言われるこの施設は、展示物を実際に触ったり動かしたり、身体を使って試してみたりして技術や科学を体験できるようになっているという。
学芸員の松浦さんの案内で最初に訪れたのは、電気・電力に関する部屋。“発電サイクリングコーナー”では松浦さんが説明する前に「自転車で漕(こ)ぐ運動エネルギーを電気エネルギーに変換する…」と、博物館好きの平井が内容を説明してしまっていた。その説明を実感するため、3人は実際に自転車を漕いで発電に挑戦。ペダルを漕ぐ量や負荷に応じて発電量が変わる様子が、目の前に設置された電磁石の動きやランプの点灯具合でわかるようになっていた。
続いては機械の基本・基礎を学べる“メカ”の部屋。重さ17.5kgという大きな鉄球を、テコやベルトコンベア、滑車の力など、昔から使われている基本的な原理や装置を使うことで子どもでも簡単に運ぶ体験ができるようになっている。「今でも身の回りでも使われてるような要素なわけで、これはめちゃくちゃイイね。」「発見ありますね!面白い!」と、2人もすっかり楽しんでいた。
その後2人は巨大なシャボン玉の中に入ってみたり、学芸員の雁部さんの指導により家でも作れる紙製ブーメランを作って投げる実験をしてみたりと、館内の展示を満喫。「新しい発見もめちゃくちゃありましたよ」「大人も改めて気付かされるというか…楽しい施設ですね!」と、科学技術館ならではの魅力を実感しつつ、2人は次の博物館へと向かった。
続いて訪れたのは『民音音楽博物館』という、“音”にまつわる博物館。『音符運び』というネタを持つ2人にとっては関わりの深い施設と言えるだろう。
展示コーナーに向かう2人を館長の野沢さんが自ら、東南アジアの民族楽器“アンクルン”を演奏しながら迎えてくれた。この博物館ではオルゴールやピアノ、蓄音機や民族楽器の音を生で聞くことができるだけでなく、館長のように民族楽器を実際に演奏して音を出してみる体験もできるという。
実際に浦井は“マーダル”というネパールの楽器を、平井も会話に使ったと言われる“トーキングドラム”という楽器を手に取り、演奏して音を出してみていた。展示されている楽器を使って2人が即興で演奏し、野沢さんも加わってセッションするという、この博物館でしかできないような体験も。
続いて2人が訪れたのは『古典ピアノ室』。16世紀からの貴重なピアノやチェンバロが展示されており、専門のスタッフによる演奏で直接音を聴くこともできる。日本では本能寺の変が起こった16世紀末に作られた美しいピアノや、貴重な象牙を白鍵に使っているため白と黒の役割を反転させたピアノ、かのモーツァルトが好んで使ったものと同じタイプである世界でわずか23台、日本ではこの博物館にしかない超レアピアノなどが所狭しと並べられていた。ここで2人は、スタッフがどのピアノを弾いていたかを目隠しした状態であてるというクイズに挑戦。正解することはできなかったものの「生で聞く音ってすごいいいよな」「全然違う、やっぱり。いいですねぇ」と貴重な楽器の音色を楽しんでいた。
続いて2人は蓄音機やオルゴールが展示されている部屋へ。ここでは120年前のピアニストが実際に演奏した時と全く同じ演奏を楽しむことができる。演奏が記録された紙をセットすると、ピアニストが弾いた通りに鍵盤が動き、ペダルも踏まれた通りに動いて当時の演奏を完全に再現していた。自動的にピアノが音を奏でる様子を間近で見た2人は、演奏終了後に思わず拍手を送っていた。
その後も2人はジュークボックスとして使われていた巨大なディスク型オルゴールや、スピーカー部分が紙で作られている貴重な蓄音機など、実際に展示物が奏でる音を聞きながら見学。目でも耳でもこの博物館を堪能した2人は「生の音の迫力をぜひ来て体感してほしい。全然違うので」「目に見えない“音”っていうものを現代の我々に伝えてくれるっていうのが博物館の魅力になりますよね」と、大満足で見学を終えていた。
このサイトでは引き続き男性ブランコの2人が様々な博物館の魅力を紹介する予定となっているという。