アニメ『小市民シリーズ』ついに2人の過去と“小市民”を目指した理由が明らかに。「あの姿が本性!?」

2024.8.9 16:45

毎週土曜深夜1時30分からテレビ朝日系全国24局ネットほかにて放送中のアニメ『小市民シリーズ』第4話が8月3日(土)に放送された。本作は、シリーズ累計110万部を突破する大人気「青春」×「学園ミステリ」作品で、過去に推理活動により苦い経験をした小鳩くんと似た境遇を持つ同級生、小佐内さん。互いに平穏な高校生活を求めるのだが、なぜか不可解な事件や災難が次々と舞い込み二人は事件の謎に挑む事となる。


(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆サカガミの目的…

第4話のタイトルは『狐狼の心』。小鳩常悟朗(CV:梅田修一朗)は友人の堂島健吾(CV:古川慎)に、サカガミ(CV:村田太志)という男に対し復しゅう心を持っている小佐内ゆき(CV:羊宮妃那)が、危険に巻き込まれる可能性があるため、小佐内を守ってほしいと伝える。

一体なぜ、小鳩は小佐内が危ない目にあいそうだと考えたのか、堂島は小鳩の推理を聞くことに。

『小市民シリーズ』第4話 サカガミの行動を推測する小鳩常悟朗
サカガミの行動を推測する小鳩常悟朗

小鳩はまず、小佐内の自転車を盗むなど、悪さを行った“サカガミの行動について語り始めた。サカガミが自動車学校の白い封筒を持っていた事などから、運転免許証を取ろうとしていた事を推測。「サカガミは、何のために免許証を取ろうとしてるのか。その1、車を運転する許可を得る為。その2、身分証明書を手に入れる為。付け加えるその3、その4ある?」。堂島は「その2つなら当然前者だろう」と答えたが、小鳩は「“当然ナントカだ”というとき、それは大抵当然ではない」と、サカガミが普通に免許を取ろうとしていることに疑問を残す。

『小市民シリーズ』第4話 小鳩の推理を聞く堂島健吾
小鳩の推理を聞く堂島健吾

そして小鳩が考える疑問は3つ。1つは、サカガミがなぜ自宅近くにある自動車学校ではなく、遠い方の自動車学校へ行こうとしたのか。2つめは、サカガミがグループの1人を先輩と呼び、呼ばれていた人も別の相手を先輩と呼んだ事から、サカガミが高校1年生の15歳だと推測し、15歳はまだ免許証を取得出来ないという疑問。3つ目は態度の問題。サカガミは人の自転車を盗んだ奴。そんな人が自動車学校に遅刻しそうになった時、何故さぼらず自転車を使い全力疾走してまで自動車学校へ向かったのか。それは“誰かに免許を取らされている”のではないかと推測した。

『小市民シリーズ』第4話 小佐内を守るため、推理をする小鳩常悟朗
小佐内を守るため、推理をする小鳩常悟朗

やはりサカガミには怪しい所があると考え、小鳩は「運転免許証をいかがわしい事に使うとしたら…」と、身分証明書を使用して出来る悪事を考えた。だが、考える中で堂島は「免許証を悪用するとして、16歳の免許証なんだろ。それで何ができる」と問うと、小鳩は「16歳の免許証で動かせる金は確かにたかがしれてる。それに、本人の身分証を使ったんじゃ話にならない。ということはだ、きっちり小遣い稼ぎをしようと思ったら、18歳以上の“他人の名義で免許証を作ればいい”」と一つの答えにたどり着いた。

そこで以前、五百旗頭(いおきべ)という学生が、選挙の投票に出掛けた際に空き巣に入られ、その近くでサカガミが盗んだ小佐内の自転車が目撃されたという話から、“選挙へ向かった→五百旗頭が18歳以上である”と仮定。そして、五百旗頭が運転免許証をまだ持っていないと知った事から、なりすましをするターゲットにしたと推測。なので、“なりすまし”に必要なものを五百旗頭の家から、サカガミが盗んだのではないかと考えた。

◆潜むオオカミ…

小鳩は堂島に、「小佐内さんはサカガミの動向に敏感で、隙あらばその喉笛を食いちぎろうと狙ってた」と話すと、普段の小佐内に対する印象とはだいぶかけ離れていたため、堂島はそんな話は信じないと、小鳩をつめる。

しかし小鳩は、自分自身と“小佐内さん”の“過去”について話し始めた。

「いや、健吾、僕は小ざかしかった。それが嫌で小市民を志した。秘密にしてほしいんだけど、小佐内さんも同じなんだよ、ただ…小佐内さんが捨てたがったのは小ざかしさじゃないけどね。僕がキツネだったと例えるなら、“あれは昔、オオカミだったんだ”」「今でこそ、小佐内さんがうれしそうな顔をするのはせいぜい甘いものを前にした時くらいだよ。でも、前は違った。小佐内さんは、自分に危害を加える相手を完膚なきまでにたたき伏せるとき、一番楽しそうだったんだ」

小佐内の本性について話した小鳩は、このままだと小佐内はサカガミに復しゅうしに行く。しかし相手は詐欺を企むような危険なグループのため、“小佐内が危険な目にあいそうだ”と考え、堂島に伝えたのだ。

『小市民シリーズ』第4話 小佐内が“狼”だと話す小鳩
小佐内が“狼”だと話す小鳩

小鳩の考えを聞いた堂島は「今すぐ出来る簡単な確認がある」と、堂島の姉・堂島知里(CV:安済知佳)へ電話をかけ、“サカガミの誕生日が12月…なので現在は15歳だ”という情報を聞き出した。そんな中、小鳩の元へ小佐内から連絡通知が入る。だが、携帯を開いてみるとメッセージの送信が取り消されていた。小佐内へすぐに電話をかけるもつながらず、サカガミを尾行し危ない目にあっているかもしれないと考え、急いで自動車学校へ向かった。

『小市民シリーズ』第4話 小佐内を助けに急いで自動車学校へ向かう小鳩と堂島
小佐内を助けに急いで自動車学校へ向かう小鳩と堂島

自動車学校に着いた小鳩達は、あっさり小佐内と出会った。小佐内が送信取り消しをした理由は、“サカガミが五百旗頭の名前を使い受講してる証拠写真を撮った”のだが、別の写真を送ってしまったため取り消し、電話に出れなかったのも盗み撮りを疑われたときに備え、携帯の電源を切っていただけであった。小佐内は既に1人で、“サカガミに対する復しゅう”というミッションを遂行していたのだ。

◆小市民らしからぬ2人

その後、喫茶店にいた2人は、“不正免許でチケット高額転売 木良署高校生ら5人逮捕”という記事を見つけ、小佐内はため息をつきながら「やっちゃった…」と落ち込んだ。小鳩と小佐内は、サカガミの行動に関した忠告を証拠の写真と共に、匿名でネットカフェから投稿していた。

小佐内は「もうやらないって決めてたのに…小市民になるって、決めたのに…。ごめんね小鳩くん、約束通り、止めてくれようとしたのにね」と復しゅうしたことを後悔したように話した。小鳩も探偵役をやらないと決めたが、すぐに推理をしてしまい全く約束を守れていないため、お互い様だと話す。小佐内から小市民を目指すのを“もう、やめる?”と弱気な発言が。小鳩は「弱気になるのは分かるけど、小佐内さん。僕たちは自分の短所を直そうっていうんだ、多少は無理もあるさ。頑張ろう。諦めずに、じっくりやっていこうよ」と前向きに声をかけ、小佐内も「うん」とほほ笑んだ。

その瞬間…小佐内の頭に水が飛んできた。座っていた席の後ろでは、女性が男性に怒り、コップの水を浴びせようとしたが…男性がよけ、小佐内の後頭部に直撃したのだった。小佐内はゆっくりと席を立ち上がり、謝罪もなく店を出ていった男女の後を、“静かな怒り”をまとわせながら、走ることなく静かに追いかけた。早速小市民らしからぬ行動をする小佐内に、小鳩はやれやれという表情をしながら小佐内にメッセージを送った。「いそいで追いかけなくてもいい。ぼくが思うに、これは遺留品の分析で片がつく」

『小市民シリーズ』第4話 復しゅう心を止められず行動に移したことを反省する小佐内
復しゅう心を止められず行動に移したことを反省する小佐内

◆最後の小佐内がとった行動に視聴者も「あれは狼だ…」

小鳩の推理によって、作品のサブタイトルにもある“春季限定いちごタルト事件”が解決し、SNSでは「事件の怪しい点とか整理しながら解き進めてくれるから、一緒に解決してる気になれた」「小鳩君が小鳩君してる」など盛り上がった。ラストの小佐内の行動には、「声を上げることなく、スッと立って尾行し相手の尻尾を掴(つか)もうとする所、マジで狼だった(笑)」「あの姿が本性!?」など、小鳩と小佐内2人の内面が完全に露わになったことに、視聴者は「本当に小市民になれるのか?」と、2人の今後の行動に注目が高まっていた。

TVアニメ『小市民シリーズ』
毎週 深夜1時30分からテレビ朝日系全国24局ネット“NUMAnimation”枠ほかにて放送予定

<公式サイト>
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Ⓒ米澤穂信・東京創元社/小市民シリーズ製作委員会

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