クレカ情報はいつ盗まれた…?エリート警部の頭脳と、巡査たちの地道な調査でたどり着いた、身近に潜むまさかの犯行手口とは

2024.8.2 09:45
突破署の巡査を演じたEXITの兼近大樹

俳優の濱田龍臣、お笑いコンビEXITの兼近大樹、りんたろー。、ぺこぱの松陰寺太勇、お笑いトリオ・ハナコの岡部大が8月1日放送の『THE突破ファイル』で再現ドラマに出演。クレジットカードの不正利用に関する凶悪な犯行手口を解き明かした。
 
ある日、りんたろー。扮(ふん)するサラリーマン、中島の元にクレジットカード会社から電話がかかってきた。聞けば身に覚えのない160万円する腕時計の高額決済の記録が残されているという。早速捜査に乗り出した、突破署のサイバー捜査課の面々。不正利用がネットショップを介して行われていたことから、サイバー捜査課の濱田警部は「不正利用されたネットショップをたどって『IPアドレス』を探れば犯人の尻尾が掴(つか)めるかも」と指摘。『IPアドレス』とは、スマホやパソコンなどネットワークにつながっている機器に割り振られた識別番号のこと。ネット上で検索や買い物などをするとアクセスしたサイトに履歴が残るため、それをたどることによって不正利用した端末を特定できるという。
 

突破署のサイバー捜査課の警部を演じた俳優の濱田龍臣

しかし犯人がインターネットに接続したのは駅のフリーWi-Fiだと判明し、不特定多数が利用する回線から犯人を割り出すことは難しいと断念。また、商品の配送先も空き家への置き配が指定されており、犯人につながる情報を割り出すことはできなかった。
 
頭を抱える濱田警部に、兼近巡査は「考えてばっかでも仕方ねぇしさ、こっからは足使って調べましょうや!」と提案。これに岡部巡査と松陰寺巡査も賛同し、一行は中島の自宅マンションに足を運んだ。どこでカード情報が盗まれたのか、被害者のこれまでの行動を調べてみることに。
 
中島のクレジット明細を確認するなかで、「このお店だけやけに会計が多いですね?」と行きつけの居酒屋に目をつけた岡部巡査。クレジットカードを利用した店をまわろうとする巡査たちに、濱田警部は「100軒以上はありますよ!?」と驚きの声を上げるも、それでも兼近巡査は「ま、やるしかナイトプール、パシャ!」と明るく返し、居酒屋やタクシー、コンビニなど徹底的に調査した。
 
以前中島が利用した居酒屋の防犯カメラを見返してみると、テーブル会計でクレジットカードの決済を行っていた。実はテーブル決済でクレジットカードを預かった際に、客の目から離れたすきにカードの写真を撮ったり、カード情報のメモを残すことはスキミング被害でよくあるケースだという。
 
しかし片っ端からアプローチするもスキミングされた形跡はない。「クレジットカードを使う場面はしらみつぶしに調べ尽くしたはず。それなのに尻尾を出さないってどういうことなんだ」と困惑する濱田警部だったが、中島の自宅を訪れた際の光景を思い出し、ついに手口を解明。一体、いつ中島のカード情報は盗み取られたのか。
 
後日、中島と中島の住むマンションの大家を呼び出し、家賃の支払いについて確認した濱田警部。実はこのマンションでは、今月から家賃の支払い方法が口座振替からネット決済に切り替わっており、ポスティングされたチラシの二次元コードから支払いを行ったという中島だったが、大家さんの元に家賃は支払われていないことが明らかとなった。なんと犯人は、マンションの掲示板で家賃の支払い方法が変わることを知り、偽のクレジット決済サイトに誘導するチラシを作成。そのチラシをポスティングし、偽のサイトから中島のカード情報を盗み取っていたのだった。
 
過去にはレンタル自転車の支払い用二次元コードの上に偽の二次元コードを貼り、レンタル料金をだまし取っていた例もあるそうで、街で見かけたコードはむやみに読み込まず、やむを得ず読み込む場合も、店名が正しいかなどを注意深く確認する必要がある。
 
こうして、マンションの防犯カメラ映像からポスティングをしていた人物を洗い出し、逮捕にこぎつけたサイバー捜査課。「濱田さん、あんたのおかげで解決できた」という兼近巡査に、濱田警部は「いえ、皆さんのご尽力のおかげです。足で調べる大事さ痛感しました!」と返答。地道な調査と、渾(こん)身の推理が結実した見事な突破劇だった。

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写真提供:(C)日テレ

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