「康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない」名言の生みの親は松田丈志ではなかった?ロンドン五輪銀メダリストが語る新事実

2024.7.26 08:45
五輪を見続けてきた明石家さんまが審査委員長をつとめ、櫻井翔、上田晋也、入江陵介、木村沙織、小杉竜一、近藤春菜、土屋太鳳、松本薫、ゆうちゃみが出演。

ロンドンオリンピック競泳男子日本代表の松田丈志、入江陵介、藤井拓郎が7月22日放送の『新事実!オリンピック名場面 最強金メダルアワード』にVTR出演。流行語にもなったあの名言の裏側を初めて明かした。

これまでのオリンピックの記憶に残る名シーンを、アスリートが語る新事実とともに振り返るこの番組。ロンドンオリンピック競泳男子400mメドレーリレーで銀メダルを獲得した3人が久々に集結し、当時を振り返った。

このチームで思い出されるのが、試合後のインタビューで松田の“(北島)康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない”という名言。松田は今でもその印象が強いらしく「“あー!あの、名言残した人ですよね!?”と言われる」という。イベントなどの帰り際には、菓子折りを持ってきた関係者が「松田さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかないんで」と言ってくるのも、もはや定番になっているようだ。

そんな流行語にもなったこの名言、松田が考えたものと思いきや、最初に言い出したのは当時の競泳チームの上野広治監督だという。ロンドンでは調子の上がらなかった北島が200m平泳ぎでメダルを逃した翌日、練習に向かった松田に上野監督がすごい勢いで近づき、「おい丈志、康介を手ぶらで帰すんじゃねえぞ!」と発破をかけたという。実際、かなりのプレッシャーではあったものの「それはホントに僕らも同じ気持ちだったんで」と語る松田。アテネでメダルなしに終わった自身の経験を踏まえ、「勝負の世界なんでね、メダル取らないとこの世界では認められないんだな」と強く感じていたという。メダルの必要性を痛感していた松田は、選手村で同室だった入江と藤井に「康介さん手ぶらで帰せないから絶対メダル取ろうな」と話していた。

そして本番直前。ここで松田が新事実を明かす。引継ぎ時の練習をしていた際、北島が「ちょっと俺もなんかイマイチだったんだよな~」「俺の引継ぎどうだったかな?」と、後輩である自分たちにアドバイスを求めてきたという。藤井は「俺が北島さんに物申すなんてあり得ない話」と謙遜しつつ、「マジで、この0.1(秒)でメダル逃したら一生後悔する」と思い、北島が引継ぎの際に上に飛んでしまう癖があることを本人に指摘したのだという。

予選から決勝までの時間、ずっと行動をともにした4人。そのなかで北島は「俺はもう崖っぷちだよ~」「マジで俺次第」など、後輩3人の前ではおどけて振舞うこともあったそうで、松田も「僕たちにプレッシャーをかけないようにもしてくれてたと思う」と当時を振り返っていた。

そして迎えた決勝。北島は個人戦のメダルを逃してからわずか3日で完全復活を遂げる。決勝で唯一58秒台のタイムをたたき出し、次の松田にトップでつないだ。2位でアンカーの藤井へと渡ると「ひたすら逃げろと言ってました」という入江の言葉通り、見事に逃げ切り、日本は銀メダルを獲得した。名言とともにその後も語り継がれる名勝負となった。その意味でも3人にとって大切な言葉となった“名言”だが、上野監督だけは「あれ(名言)は俺が言った言葉だ!」と言い張っているという。しかし最近、webマガジンで連載を始めた松田の連載タイトルは『松田丈志の手ぶらでは帰さない!』と、すっかり自分のモノにしてしまっており、入江は「…やってんな!」と冷静にツッコミ、笑いを誘った。

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