アニメ『小市民シリーズ』穏やかな“小佐内さん”が復讐?SNS「静かな声と表情にゾクッとした」

2024.7.25 17:45

毎週土曜深夜1時30分からテレビ朝日系全国24局ネットほかにて放送中のアニメ『小市民シリーズ』が7月20日(土)に放送された。本作は、シリーズ累計110万部を突破する大人気「青春」×「学園ミステリ」作品。過去に推理活動により苦い経験をした小鳩くんと似た境遇を持つ同級生の小佐内さんが互いに平穏な高校生活を求めるのだが、なぜか不可解な事件や災難が次々と舞い込み2人は事件の謎に挑むこととなる。


(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆小市民の約束を守った矢先…
中間試験を受けた放課後、小佐内ゆき(CV:羊宮妃那)は小鳩常悟朗(CV:梅田修一朗)を、ケーキバイキングへ誘い、テスト中にロッカーの中で教室の全員が目をやるほどの大きな音で花瓶が割れ、思い出せそうだった試験の答えを忘れて悲しんだことを話した。すると小鳩は、“花瓶が割れたことは誰かがカンニングをするため”に仕掛けたものだったと推理した。

ケーキを沢山頼んだ小佐内ゆき

ケーキバイキングの帰り道、小鳩は「よく我慢したね。小市民たるもの、テストの1問や2問で腹を立ててはならぬ。まして復習なんて以ての外」と、“小市民の約束”を守った小佐内を褒めた。直後、以前小佐内の自転車を盗み、大事な“期間限定のいちごタルト”まで台無しにしたサカガミ(CV:村田太志)を見つけ、小佐内は慌てて追いかけた。しかし、サカガミは追いつけない所まで猛スピードで走り去ってしまった。

◆自転車を見つけて…
翌日、小佐内の自転車が、“道路に乗り捨てられている”と連絡が入った。小佐内と小鳩が自転車の元へ向かうと…道路の真ん中に無残に乗り捨てられ、ボロボロになった自転車があった。2人は、サカガミが“なぜ自転車を乗り捨てたのか”推理を始める。

乗り捨てられた自転車の元に向かった小鳩と小佐内

自転車が盗まれる前、サカガミと一緒にいた強面の先輩の中には、“移動にバイクを使う人”がいた。そして、サカガミが走り去った先には“自動車学校”があることから、「サカガミは、バイクの免許を取ろうとしてたのかもしれない」と小鳩は考えた。小鳩の推理を聞いても、一向に表情を曇らせている小佐内に「悔しい気持ちもわかるけど、こうして自転車も戻ってきたんだし、もう引き上げよ」と小鳩が声をかけると、小佐内は「悔しくなんて…ない」と答えた。

サカガミに復讐(ふくしゅう)を考える小佐内

小鳩が「この辺で終わりにして、もう帰ろう」と提案するが、小佐内は静かな声で、“小市民らしからぬ発言”をする。

「終わりにする?うんん。小鳩くん、これからじゃない。せっかくしっぽを掴(つか)んだんだもん…私の春季限定いちごタルトを台無しにして、自分の都合で自転車を捨てて、おかげで私ってば静かな学校生活を送るつもりだったのに、一度は泥棒扱い、生徒指導室には二度も呼ばれて、ねぇ、小鳩くん。こういうのってどう思う?…償ってもらわないと」

小佐内「償ってもらわないと」

その発言に小鳩は慌てて「ダメだよ小佐内さん、自転車は戻ってきたんだ。満足すべきだよ、それ以上考えたらダメだ。流すんだ。小市民になるって約束したじゃないかここで泣き寝入りしなかったら小市民じゃない」と必死に呼びかけ、小市民に一番大切なのは「現状に満足すること」と伝えた。しかし、小佐内は「小市民にとって一番大切なのは…“私有財産の保全”ってことにしたら?」と提案した。

◆小鳩が小市民を目指す理由
後日、小鳩は同級生の堂島健吾(CV:古川慎)に“小佐内が自転車泥棒に復讐(ふくしゅう)を企てていて、危険が迫っている”と、相談する。堂島は“なぜ危険だと思うのか”小鳩に問うも、はっきり言い出さず“まだ細かく読み切ってない”と伝えた。“なぜ読み切る自信もあるのにそうしないのか”と聞かれた小鳩は、“以前は問題を読み解くシチュエーションは好きだった”と話し、さらに、声を荒げてこう言い放った。

「もう、好きじゃないんだ、そういうのは。気づいたんだ。誰かが一生懸命考えている問題を、端から口を挟んで解いてしまう。それを歓迎してくれる人は、結構少ない。感謝してくれる人なんて、もっと少ない。それよりも、敬遠されること、嫌われることの方がずっと多いってね」

小鳩の思いを聞く堂島健吾

幼いころより、ことの真相を見抜き、口を挟み、疎まれてきた経験が嫌になり、今は“清く慎ましい、現状に満足する小市民を目指している”のだと口にした。すると堂島は「なら、なおさら考えろ。お前はそっちが似合ってる。何があったか知らないが、今のお前みたいにコソコソこじんまりした奴と俺は付き合いたいとは思わん。昔のお前は嫌な奴だったが、俺は嫌いじゃなかった。小市民とやらになりたいなら、勝手になればいい」と、ありのままの気持ちを伝えた。堂島の言葉を聞いた小鳩はスッキリとした声色で「いやぁ厳しいね、健吾」と大笑い。

推理を始める決意をした小鳩常悟朗「これは、推理の連鎖でかたが付く」

そして、小鳩は“ある賭け”を提案した。小佐内に電話をかけ、“この件から手を引くように説得出来ればよし、出来なければ小佐内が危険だと言った理由を言葉にまとめ、堂島に話す”という賭けを約束。しかし、小佐内の電話はつながらない。すると、小鳩は「じゃあ始めよう。僕が思うに、これは推理の連鎖でかたが付く」と、真っすぐな目をしながら、静かに話し始めた。

◆ヒロインの本性に視聴者驚き
これまでの静かな日常シーンとは打って変わって、危なげな表情を見せたヒロイン・小佐内に対し、SNSでは「食べ物の恨みはなんとやら…」「大人しい小動物系だと思っていたら狂犬だったのか!」「ようやく小佐内さんの本領発揮!!」「赤い背景と、小佐内さんの静かな声と表情にゾクッとした」「いいところで終わるなぁ。続きが気になる!」など、動き出した物語に注目し、次回を楽しみに待つ声が多く投稿された。

TVアニメ『小市民シリーズ』
毎週 深夜1時30分からテレビ朝日系全国24局ネット“NUMAnimation”枠ほかにて放送予定

<公式サイト>
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Ⓒ米澤穂信・東京創元社/小市民シリーズ製作委員会

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