アニメ【推しの子】アビ子と頼子の深夜の対決にSNS大興奮「漫画家同士の本音のぶつかり合いはしびれた」

アニメ【推しの子】の第十四話（第2期三話目）が7月17日に放送された。あかねの案内で、『東京ブレイド』が上演される劇場で初めて舞台を観たアクア。そこでGOAが脚本を手掛けた作品に衝撃を受けたアクアは、彼の実力を確信。そしてある行動に出る。

（以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます）

◆GOAを脚本に戻すため、アクアが行動を起こす

脚本の問題で『東京ブレイド』の稽古が中止になったアクアとあかね。あかねは演劇の良さがわからないというアクアを、『東京ブレイド』と同じ会場で公演されている『SMASH HEAVEN』という演劇の舞台に連れて行くことに。

『SMASH HEAVEN』は卓球をテーマにした舞台で、最新鋭の舞台装置を生かした演出やその迫力にアクアは衝撃を受ける。観劇後、あかねから感想を求められたアクアは「正直言うと、想像の50倍おもしろかった」とすっかり演劇の魅力にどハマりしたようで、絶賛の言葉を並べる。そんなアクアの様子を見て満足そうにほほ笑むあかね。

するとそこに『東京ブレイド』プロデューサーの雷田が現れる。実は『SMASH HEAVEN』も雷田が担当したもので、観劇後のお客さんの顔を見ることで仕事のモチベーションにつながっているという。アクアが「雷田さん、脚本の件大丈夫なんですか？」と聞くが、いまだにアビ子はかたくなに脚本を自分が書くといって譲らないという。アクアは「（アビ子には）無理ですよね。今日の劇を見て思いました」ときっぱり。「おそらく原作者は舞台も装置のことも何も知らない」「いくら売れっ子漫画家とはいえ、舞台脚本の素人にあのレベルのものが作れるはずがない」と話す。

そして『SMASH HEAVEN』も、アビ子に降板させられた脚本家のGOAの作品だった。「彼が書いた脚本の舞台は、いつも客がニコニコでホールから出て行く。本当に降ろしたくなんてなかった」と素直な気持ちを吐露する雷田。GOAの優秀さや、演劇の特殊性を知ったアクアはアビ子を説得するため、ある行動を起こす。

後日、アクアはあかね、かな、メルトの4人で、アビ子の先輩である吉祥寺頼子の部屋を訪れた。アビ子を説得できるのは、先輩である頼子だけだと思い、頼子にアビ子を説得してもらうようお願いしにきたのだった。

アビ子は昔から人付き合いが苦手で、それを克服しないまま売れっ子になってしまったことで、協調性がなく、わがままな性格になってしまったと語る頼子。編集者は「人気作品を終わらせない」ことが大きな仕事。そのためにはわがままな漫画家のご機嫌をとる必要も出てくる。その結果、売れた漫画家が増長し、問題行動を起こしてしまうのだという。自分は力になれないと言う頼子に、アクアはあるものを渡した。

◆「5000万部売り上げてから言ってもらえます！？」「私の方がおもしろい漫画描いてっから！」アビ子と頼子の漫画家対決

頼子がアビ子の家を訪ねると、アビ子は乱雑に散らかった部屋で、締切をオーバーしている原稿を一人で書き上げていた。アシスタントは使えなかったので全員クビにしたと言うアビ子。毎日ほぼ不眠不休で作業しており、『東京ブレイド』の脚本に手をつける余裕すらないようだ。

見かねた頼子はアビ子の原稿を手伝いながら「多少妥協しても、人間らしい生活をしなさい」「自分がうまくやれないのを人のせいにしてるようにしか見えない」と注意する。しかし、その注意に逆上したアビ子は「そういうの5000万部売り上げてから言ってもらえます！？」「重い期待のなか毎週必死にやってるんですよ！」と激怒。

この発言に頼子も「確かに私はあんたほど売れてない。でも悪いけど私の方がおもしろい漫画描いてっから！」と言い返し、そこから互いの作品や仕事の姿勢についてののしり合いがスタート。挙げ句の果てに、頼子に人付き合いの悪さを責められたアビ子が号泣し、修羅場状態のまま原稿を書き上げた。

なんとか原稿を仕上げたアビ子は「どうしたら人とうまくできますか？」と頼子に尋ねる。頼子は「歩みよりなさい。メディアミックスは他人との共同制作。自分だけではできないことの集合体なんだから」と優しく諭す。

翌日、アビ子は『SMASH HEAVEN』の公演会場の前にいた。彼女の手にはアクアから頼子に託された『SMASH HEAVEN』のチケットが握られていた。

SNS上では、「漫画家同士の本音のぶつかり合いはしびれた」「漫画家の凄さと残念っぷりが極端な回」「修羅場なやり取りが良かった」と頼子とアビ子のケンカシーンに対する反応の声が大きく上がった。

『【推しの子】』の第十五話（第2期四話目）は7月24日（水）、TOKYO MXほかにて放送予定。

©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会