幻の天然金ウナギが東京の荒川に 30年研究を重ねてたどり着いた、エサもカエシもない仕掛けに驚嘆『DASH海岸』
2024.7.16 11:00TOKIOの城島茂、同志社大学助教の桝太一、SixTONESの森本慎太郎が7月14日放送の『ザ!鉄腕!DASH!!』に出演。天然ウナギが育つ環境やウナギ漁を調査した。
この日やってきたのは東京都足立区。海洋環境専門家の木村尚さんとともに天然ウナギを求めて荒川を訪れた。「基本僕らが今食べているウナギは養殖ですから」と桝。「ウナギって海の環境も川の環境もしっかりしてないと増えないから、両方をちゃんと守ってないとってことですね」。
豊かな自然環境を好むウナギは現在激減中。絶滅が危ぶまれるほど貴重な存在だが、足立区のある場所では天然ものが増えてきているという。一行が訪ねたのは、荒川のウナギ専門漁師、森口丸船長の森口省三さん。若い頃から漁獲数を管理し、環境保護にも力を入れてきた森口さんが狙うウナギは「太くて金色」だという。
森口さんの船で荒川に繰り出し、江戸前の黄金ウナギの調査開始。「あれがそうなんです。ウナギの仕掛け」と森口さんが指さす川面に目印のウキが。そのウキの下に「この筒が沈んでいます」と見せてくれたのは、森口さん特性の塩ビ管で作った仕掛け。城島が「あれ?僕らもなんかちょっと仕掛けたような。海で」と思い出したのは東京湾でアナゴを捕まえる際に使った仕掛け。カエシがついた塩ビ管の筒の中にサバやイカなどのエサを入れ、嗅覚の鋭いアナゴを誘い込み、一方通行で逃げ出せない仕組みとなっていた。
しかし森口さんの仕掛けにはカエシがない。「カエシもエサも入れない」という森口さんに城島らは「エサ入れないんですか?」「ウソでしょ」と混乱気味だが、森口さんは「これはウナギのベッドになってるんですよね」という。
この仕掛けは森口さんが約30年かけてたどり着いた構造。夜行性のウナギは暗くなるとエサを探して活発になり、昼間は泥の海底に穴を掘って眠る。漁の1週間前に筒抜けの仕掛けを沈めておくと泥がたまり、ウナギの寝床になる。ウナギが寝ている間にそっと捕獲するという全国的にも珍しい漁だ。「ウナギの気持ちを分かってるからこその(漁)」という森本に城島は「森口さん、漁師じゃなくて刑事だったとしても絶対ホシを挙げますよね」と称賛した。
「今日これやり方によっては全逃げしますよね?」と桝が問いかけると森口さんは「しますよ」と即答。続けて「それを逃がさないように獲るのが漁師なんです」との言葉に一同「なるほど~」「スゲー」と感嘆の声が上がる。
その後、いよいよ仕掛けを引き上げる作業に。10メートルおきに10本ほどの筒が仕掛けられており、それを森口さんに教わりながら引き上げていく。眠っているウナギを起こさないように静かにゆっくりロープを手繰り寄せ、水面ぎりぎりで網の中に筒を傾ける。テナガエビはウナギの大好物。つまりはテナガエビがいるところにはウナギがいる期待が持てるということ。
そして9本目の仕掛けを引き上げていると「これ重い」と森本。すると「あ!何か見えた!」「太いぞ」と一同が興奮する中、仕掛けの筒から網の中に出てきたのはビッグサイズのウナギ。水槽の中に入れてみると城島「これか!金色だ!」と大興奮。森口さんも「そうです!本当に金色の天然ウナギ」と答え、「天然の金ウナギは身が締まってて皮もおいしくて脂はさっぱりしてて極上なんですよ」と語った。
天然ウナギの金色は、エサが豊富で住みやすい環境で育った証拠。毎日エビやカニなどのエサを探し回ることで筋肉がつき、甲殻類由来の色素により金色になるという。森口さんは1年間の漁獲量を決め30センチ以下は放流するなどの厳しい基準をクリアした金ウナギだけを、森口さんが認めたうなぎ屋さんや料亭にだけ出荷している。そんな天然金ウナギを「おいしいですよ!ぜひ食べてみてください」と森口さんに言われ、一同「おおーーー!」とテンション爆上がりとなった。
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