小野伸二・中村憲剛らJリーグ選手OB 地域を元気にする研修会で飛び入りバズセッション「JリーグもJクラブもゴールは同じ。僕らをもっと使って!」

2024.7.12 16:30

元Jリーガーの小野伸二、石川直宏、中村憲剛、播戸竜二、中田浩二、巻誠一郎。日本代表として世界のスタジアムを駆け抜けた6人の男たちはこの日、東京・江東区にある研修所ホールで、明治安田生命保険相互会社(以降、明治安田)が行うKizuna運動の「全国代表リーダー研修会」にゲスト参加した。

Kizuna運動の「全国代表リーダー研修会」に参加した、左から中田浩二、播戸竜二、巻誠一郎、明治安田社長・永島英器氏、中村憲剛、小野伸二、石川直宏
左から中田浩二、播戸竜二、巻誠一郎、明治安田社長・永島英器氏、中村憲剛、小野伸二、石川直宏

明治安田は、Jリーグの「地域に根差す」といった理念に共感しタイトルパートナーとなって今年で10周年を迎える。特に2022年からは、“10年後にめざす姿”の実現に向け開始した「みんなの健活プロジェクト」と「地元の元気プロジェクト」を通じ、Jリーグとの共創関係を強めている。

一方、自社の企業風土醸成やブランド創造を目的に全社員が取り組むKizuna運動では、「お客さま」「地域社会」「未来世代」「働く仲間」といった4つの絆(きずな)を深めるための活動の一つとして、Jリーグスタジアムに観戦者を動員。2024年6月末時点で、Jリーグスタジアム観戦者数約20万人と過去最高の応援スピードを記録している。

そんなKizuna運動をけん引する社員約300人が集い、好事例発表や、今年度の活動ポイント「地域貢献」をテーマに意見交換するのが、今回の研修の目的だ。ゲストとして壇上(だんじょう)に上がったJリーグ選手OB6人がおのおのあいさつする中で、最初に覇気を飛ばしたのは播戸竜二だった。

Kizuna運動の「全国代表リーダー研修会」に参加した播戸竜二
播戸竜二

播戸は現在、明治安田の健活プロジェクトで健活体操のお兄さんとして活躍中。「お兄さんか、おじさんか分かんないですけど、やらせていただいています。元気を出すために皆さんで“越えよう”ってやってくださいね」とこぶしを突き上げ、明治安田のキャッチフレーズを唱和した。

社員による事例発表では“ごほうび”としてサイン入りボールが贈呈された。プレゼンターはもちろん彼ら、元Jリーガーたちだ。

「未来世代」との絆として、中学生がお金について学ぶ「金融・保険教育講座」の事例を発表した浜松支社。発表社員にサインボールを渡した巻は、学校でこういった活動ができるのは地域に認められているからだと称賛。「お金の大切さを忘れがちになってしまう中で、こういう教育をされている。ぜひ僕の息子にも。(住んでいる)熊本でもやっていただけたら」と懇願し会場をわかせた。

Kizuna運動の「全国代表リーダー研修会」に参加した巻誠一郎
巻誠一郎(右)

地域社会に貢献するためにはまず自身の地元を知る活動をと、「わが町に愛着を」と銘打ったKizuna運動を行った営業企画部に”ごほうび”を贈呈したのは中田だ。「地元を知るというのはすごく大事なことだと思います。Jリーグの理念でも、地方創生、地域密着というのがあるんですよ」と、Jリーグの地元クラブと取り組むことでさらに面白いものが生まれそうだと提案した。

中田浩二

グループ企業である明治安田オフィシャルパートナーズの、働く仲間とのKizuna運動の発表で石川は、発表社員に質問するほど熱が入っていた。理由は、FC東京でコミュニティージェネレーターとして地域社会とクラブをつなぐ役割を担っているからのようだ。「クラブの一体感をどう作るかというのをやっていまして、いろんな部署があるし規模も人数も増えてきて、横ぐしをどうさすのかというのが自分の中で課題です」と悩みを吐露した。

Kizuna運動の「全国代表リーダー研修会」に参加した石川直宏
石川直宏(右)

新潟支社は、県の生産年齢人口減少を課題に、地元Jクラブ・アルビレックス新潟や自治体との協働で行った体験型イベント「子ども仕事博」について発表。話を聞いていた小野は「僕自身も小さい頃、サッカーだけじゃなくいろんなスポーツをやってきた結果、こういうものに出合えた。小さい時にたくさんのものに触れる機会を設けるということがすごく大事だと思うので、とても共感しました」と笑顔で語った。

Kizuna運動の「全国代表リーダー研修会」に参加した小野伸二
小野伸二

研修会の後半は約10人1組で行うバズセッション。ゲストもセッションに参加するとアナウンスされると会場がどよめいた。2会場に分かれた計32個のテーブルで、「Jリーグ応援意識の向上およびJリーグなどとの協働取り組みについて」の討議が始まると、Jリーグ選手OB6人は各テーブルをまわった。

Kizuna運動の「全国代表リーダー研修会」に参加した中村憲剛
中村憲剛

初めこそ話を聞く側に終始していた6人だが、時間が経つにつれ盛り上がり、積極的な意見交換が行われた。本会の最後に中村は「めちゃくちゃ熱かったですね」とこのバズセッションを振り返っている。

「皆さんと課題感を共有したり、どうやったらお客さんが(スタジアムに)来てくれるかと話すことで、自分は自分の立場で共にやっていかなければならないと改めて思いました」と、Kizuna運動などの活動がJリーグを支えていることを再認識したと話した。

Kizuna運動の「全国代表リーダー研修会」に参加した中村憲剛
中村憲剛

Jリーグは発足当初から、百年構想として地域密着型のスポーツ文化振興活動や地域貢献活動を行っている。その活動はスポーツのみならず、地元・ホームタウンでの福祉・社会貢献活動に広がり、2022年からは地域課題に地域の人・企業・団体・自治体・学校などと連携して取り組む「シャレン!(Jリーグ社会連携)」活動をスタートさせている。

中村は「JリーグもJクラブも皆さんと一緒です。地域を元気にするとか、地域の子どもたちに夢を与えるとか、そういうゴールが同じなので、目的を皆さんですり合わせていけたらいいなと思いますし、その過程で僕らを使っていただけたらいいなと思っています」と、OBのみならず現役選手へもアプローチしてKizuna運動を盛り上げてほしいと伝えた。

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