日向坂46から誕生したアンダーグループ『ひなた坂46』初単独ライブで涙のパフォーマンス【ライブレポート前編】

2024.7.5 20:55

7月3日、4日の2日間に渡って、パシフィコ横浜 国立大ホールで、『ひなた坂46』のライブが行われた。『ひなた坂46』は、『日向坂46』が11thシングル『君はハニーデュー』から選抜制を導入したことにより、“アンダーグループ”として誕生。この初ライブでは、すべてのメンバーが曲ごとにセンターを務めるなど、全員にスポットライトが当てられるとともに、日向坂46の新たな可能性も感じさせるライブになった。この記事では、2日目のライブレポート【前編】をお届けする。

本ライブの会場・パシフィコ横浜は、日向坂46の前身グループ・けやき坂46(通称ひらがなけやき)が初めてのツアーの初日を迎えた場所でもあり、くしくも同じ地で新たなスタートが切られる形となった。

森本茉莉、髙橋未来虹

オープニングでは、明るく元気な日向坂46のイメージを覆す重低音とともにメンバーが登場。ひなた坂46の“座長”を務める髙橋未来虹の「ひらがなライブ、行くぞー!」という一声でライブがスタートした。一曲目は、いきなり日向坂46の楽曲の中でも最もダンスの難易度が高い『ってか』。このステージをもってグループから卒業する一期生の高本彩花が、クールにセンターを務めた。続いて、山口陽世がセンターに立っての『One choice』。グループの“アオリ番長」”とも呼ばれる山口らしく、「行くぞー!」と豪快に叫んだ。そして『You’re in my way』へ。センターの平岡海月らが曲中のセリフをカッコよく決めるたびに、観客から歓声が湧いた。

高本彩花

ここで最初のMC。髙橋が大量の汗をかきながら、「みなさんの声援も相まって、会場、熱くないですか?」と今日の盛り上がりを表現した。高本は、「ひらがなひなたを全力で盛り上げるために死ぬ気で頑張る」と宣言した上で、先ほど『One choice』でセンターを務めた山口のパフォーマンスに心打たれ、涙が出たと告白。山口も「魂込めましたよ、私も死ぬ気でやってますから!」と応えた。

(手前)山口陽世、森本茉莉、髙橋未来虹

ここからは期別曲のブロック。グループ最年少の渡辺莉奈が「全員もっともっと盛り上がれんだろー!」と観客をアオり、竹内希来里が「弾けちゃえるジャンプ」を観客にレクチャーした上で、三期生曲『青春ポップコーン 』をパフォーマンス。センターの石塚瑶季らメンバーが、弾けるポップコーンのようにジャンプするのに合わせ、観客も飛び上がって会場を揺らした。

竹内希来里

次はファンにも人気が高い二期生曲『世界にはThank you!が溢れている』。センターを務めた清水理央は、間奏で大きな白いフラッグを使った見事な演技を見せた。続いて高瀬愛奈の「おひさま(日向坂46ファンの総称)、行っくよー!」という掛け声から、一期生曲『どうする?どうする?どうする?』。最後は、竹内をセンターにして三期生曲『ゴーフルと君』をパフォーマンス。全員でタオルを振り回して、フェスのような空気を作り上げた。

清水理央

MCでは、今しがた披露した曲の裏話を紹介。実はセトリが組まれる前に、石塚が『青春ポップコーン』を歌う映像を森本茉莉に送ったことがあり、今回その石塚がセンターを務めることになって「瑶季のその(動画で見た)表情を見れたことがうれしいです」と森本は語った。なお、MCで話す内容を森本が考えているとき、石塚が「このエピソードどうですかー!」と提案したそう。また、髙橋はレッスンで清水のダンスを見ていて、「日向坂46のパフォーマンスに欠かせなくなってくる」メンバーだと思ったという。最後は、仲良しの高本彩花と濱岸ひよりが、ふたりでいるときのノリで「やれんの?」と会場に呼びかけ、「やれるよー!」とファンが応えてMCを締めた。

石塚瑶季

続いては懐かしのユニット曲のブロック。けやき坂46時代の楽曲『夏色のミュール』、『割れないシャボン玉』を四期生メンバーが中心になって披露した。次に森本茉莉と山口陽世が『一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない』を歌唱。通常は同期の上村ひなのがひとりで歌っている曲だが、舞台『幕が上がる』でW主演を務め、生年月日も同じという運命的なコンビが担当することになった。

竹内希来里、高瀬愛奈、小西夏菜実、平岡海月

続く『男友達だから』を歌ったのは、一期生と二期生でありながらプライベートで沖縄旅行に行くほど仲の良い高本彩花と濱岸ひより。これで最後となるふたりでのパフォーマンスに、ともに涙を流しながら抱き合う姿を見せた。最後は髙橋未来虹が『わずかな光』を独唱。歌唱力に定評のある髙橋が、気持ちの入った歌声で会場を引き込んだ。

高本彩花と濱岸ひより
高本彩花と濱岸ひより

再びMCに入ると、先程四期生たちと一緒に『割れないシャボン玉』をパフォーマンスした一期生の高瀬愛奈が、「私自身もすごい懐かしい気持ちになりました」と語った。この曲と『夏色のミュール』の衣装は、すべて発表当時のメンバーが着ていたもので、四期生たちは「ほんっとにかわいい」と興奮していた。

高瀬愛奈

【後編はこちら

『11th Single ひなた坂46 LIVE』
会場:パシフィコ横浜 国立大ホール
DAY1:2024年7月3日 18:30開演
DAY2:2024年7月4日 18:30開演

<DAY2セットリスト>
M1 ってか
M2 One choice
M3 You’re in my way
M4 青春ポップコーン
M5 世界にはThank you!が溢れている
M6 どうする?どうする?どうする?
M7 ゴーフルと君
M8 夏色のミュール
M9 割れないシャボン玉
M10 一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない
M11 男友達だから
M12 わずかな光
M13 My fans
M14 Dash&Rush
M15 愛はこっちのものだ
M16 恋した魚は空を飛ぶ
M17 錆つかない剣を持て!
EN1 おいで夏の境界線
EN2 Footsteps
EN3 永遠の白線
EN4 JOYFUL LOVE

公式サイト
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カメラマン:上山陽介

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