2年目の初心者ディレクターが“日本で働きたいミャンマー人に職場を紹介する男性”に密着…『長距離バス一期一会の旅』

7月3日放送の『1億人の大質問!?笑ってコラえて！　28周年記念　先輩って優しいね！SP』では、若手ディレクターが恒例のロケ企画に挑戦。ミャンマー人に宮崎での職場を紹介する男性の仕事に密着した。
 
1、2年目の “初心者ディレクター”が長距離バスのターミナルで出会った人について行きVTRを完成させるという『初心者ディレクター限定　長距離バス一期一会の旅』。今回は2年目の森脇ディレクターがお目付け役の先輩・高木ディレクター（21年目）とともに、博多バスターミナルで同乗させてもらう相手を探すことになった。
 
意気込んでロケに臨んだものの初日は同乗相手を見つけることができず、このコーナーが大好きだという女性から励まされて涙を流していた森脇D。翌日は始発バスから同乗者探しをすべく、朝5時集合と気合を入れていたものの、まさかの30分以上の寝坊でスタート。
 
気を取り直してバスを待つ看護学生4人のグループに声をかけると、大分県・城島高原パークで絶叫マシンを克服するのだという。考えた結果、森脇Dは同乗しないことを決断。笑顔で彼女らを見送ろうとしたが、なんと取材をしている間に彼女たちの乗る予定だったバスが出発してしまっていた。なんとか無料で3時間後のバスへの変更ができたこともあり、彼女たちは「こういうこともあります、旅には」「楽しいですよ！」「博多でゆっくりしてから行きま～す」と笑顔で語っていた。
 
続いて出会った男性はミャンマーから帰国して宮崎に帰るところだという。彼は日本で働きたいというミャンマー人の方々に、病院や介護施設、工場などの職場を紹介するという仕事を行っていた。森脇Dはひとしきり悩み、彼に同乗させてもらうことを決断。チケットも購入し、ミャンマー人の方が働く施設からの取材許可ももらえたものの、まだ渋い顔をしている森脇D。男性がすごく良い方で、なおかつ良い仕事をしているが、ディレクターとしてどのように描けばよいのかわからない、と苦悩していたのだ。それでも悩みぬいた結果、改めて同乗させてもらうことを決断し、上原さんというこの男性と一緒にバスに乗り込んだ。
 
宮崎駅では出迎えに来ていた上原さんのご家族と合流し、帰国記念の外食に合流させてもらうことに。しかし、いったんご家族と分かれたところで森脇Dは高木Dを呼び出し「この後のロケをうまくいかせる自信がなくて…」とまさかのギブアップ宣言。「できるんだったらもう逃げたい」と泣き始めた森脇Dに「お腹空いているんじゃないの？」という高木D。前日の14時頃にうどんを食べたっきり何も食べていなかったのだ。それでも「何も食べたくないです…」とへこんでいる森脇Dに高木Dは「お腹空いてるんだって！」「私にも夜ご飯を食べさせてくれ！」と声をかけ、なんとかロケを続行することに。
 
お店で上原さんご家族と合流した森脇Dと高木D。森脇Dの苦悩のため、待ち合わせ時間に遅れてしまったという事情を説明して謝罪すると、「今日めっちゃ頑張っちょったとよ！いろんな人に声かけて、何時間も何時間もやっちょって…」と上原さんが森脇Dの仕事ぶりをご家族に説明。森脇Dは涙声で「もうやめましょうよ…」と止めに入り、その姿にご家族からは思わず「かわいそう～！」の声が。
 
空腹も満たされてやる気が復活した森脇Dは、翌日から上原さんのお仕事に密着。年間60日ほどミャンマーでリクルート活動を行い、採用した人材を宮崎に連れてきて様々な職場で働いてもらっているという。
 
3人のミャンマー人が働いている介護施設を取材すると、日本人の若者が少ないという介護の現場で、3人のミャンマー人の若者は笑顔で働いていた。彼らの在留資格は最長5年だが、介護福祉士の資格を取れば何年でも働くことができるという。その試験問題は全て難解な日本語で書かれており彼らにとっては一番高いハードルなのだが、なんとしても資格を取って日本で働き続けたいと彼らは話し、日々働いてはその給料の大半を家族に仕送りしていたのだ。
 
そんなミャンマー人を支える仕事をしている上原さんに夢を聞いてみたところ「今入った1年目の緊張した子たちが、10年経ってその施設で働きながら“上原さ～ん！”って…その頃には日本語ペラペラやと思うんですよ。で、宮崎弁でですよ、“ちっつよて（ちょっとだけ）飲みいこや”とか、そげなこつを言ってもらってかい（そんなことを言ってもらって）、“いかった（良かった）宮崎来て！”、“いかった（良かった）日本来て！”って言ってもらえるような関係性が10年後もあることが私の夢」と語ってくれた。
 
別れ際に「僕との旅はいかがでしたか？」と聞く森脇Dに「めちゃくちゃ楽しかったです！」とうれしそうに答えてくれた上原さん。彼だけでなく出会う人々全てがいい人だったこのVTRをスタジオで見ていたゲストの俳優・福原遥は拍手を送り、MCの佐藤栞里は「いい出会いでしたね…」と涙ぐんでいた。ゲストの俳優・紫吹淳は「今後、お腹は絶対空かせないことですよね！」と、空腹のときにへこみまくっていた森脇Dをたしなめ、スタジオの笑いを誘った。

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写真提供：（C）日テレ