アニメ『ザ・ファブル』明の大ファン・クロ大興奮!ついつい鼻をヒクつかせちゃう心酔っぷりに「可愛いw」「久々に笑えた」の声
2024.7.3 16:45毎週土曜24時55分より日本テレビ系にて順次全国放送中のTVアニメ『ザ・ファブル』。本作は“1年間の休業生活”を命じられた最強の殺し屋・通称ファブルが、佐藤明として普通の生活を送ろうと奮闘するアクションコメディー。6月29日放送の第13話『アニキ……アニキ……。』では、長らく描かれてきた〈小島編〉がついに終結。自らの欲を満たすため岬を脅し、周囲を巻き込んできた小島の結末は因果応報と言わざるを得ないものだった…。一方、以前からファブルの正体を知っていた黒塩(通称:クロ)は、今回のことでより明に心酔。その仕事ぶりを間近で見た高橋たちから嬉々(きき)として話を聞きだす様子は、ファンを超えてもはや信者の域。SNSでも「クロちゃん…めっちゃいいキャラww」「ファブルにまた夢見てるww可愛いww」「何回も巻き戻して観てしまった」など話題に。息づまる展開が続いていた中、久々に笑えたという視聴者が多かった。
(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)
◆弟分と兄貴分…海老原の下した決断は?
“鉄工所の一件”で岬の救出に成功した明は、海老原の指示のもと、小島を連れ去るという形でその身柄を確保。“真黒(まぐろ)住宅”のガレージへと戻っていた──。結束バンドでパイプ椅子に縛り付けられた小島。真向かいには、入院中の病院を抜け出した海老原が座っている。
「アニキ……」。明によって“壁越し”に背中を打たれていた小島は、荒い呼吸の中で海老原を呼ぶ…が、「デリヘルはやめとけって言うたよな──。俺が退院するまで待っとけって言うたよな──」と、真黒組の若頭は終始あきれ顔。なぜ今回のようなことをしたのか尋ねると、小島は「ただ、ヤクザやってるだけですよ〜15年もブランクありましたから──」と冷や汗まじりに笑うのだった。
「なァ、小島──おまえのその必要以上の暴力性──どこからきてるのか──俺には見当ついてる」。やや前のめりになった海老原が、小島の核心を突く。「……おまえ──EDなんやろ?」。スッと目を逸らした小島に、海老原は続ける。「あっちがダメになったぶつけどころが、その暴力性なんやないか?」「ふつう15年もム所入って──出てきたらウマイ飯と女や!」。海老原いわく、小島は15年前、カタギの女性を絞殺。そのことが小島の身体に影響し、結果 此度の件につながったのではないかと…。海老原はふと、隣で話を聞いていた明に目線を送った。「なァ佐藤──小島とちょっと、ふたりにしてくれ」
「…話はわかった──。もちろん、おまえの言い分も考慮する──。生きてやり直したかったら──俺の言う事をちゃんと聞け──」。弟分を真っ直ぐに見て語りかける海老原。反して、小島は顔を伏せたまま、消え入りそうなほど小さな声で「あぁ…」とつぶやくことしかできなかった。「手間かかるわ、ホンマ〜」。海老原はそうボヤきながらも、ひとまず小島の傷を医者に診せるため結束バンドを解くからと言って、その背後に回る。「力、ぬけ〜」。促す海老原に、小島はただただつぶやいた。「アニキ……スマン──俺──……」
「大丈夫や──俺がついてる」。その言葉を発した時、海老原の目はもう小島を見ていなかった。いつの間にか海老原の右手には愛銃のリボルバーが握られており、そのうち1発の銃声が深夜の街に少し響いた──。
しばらくして明がガレージに戻ると、海老原はパイプ椅子に座ったまま動かない小島をじっと見つめていた。すると、こちらを振り向きもせず、言葉だけで明に問いかける。「どう思う?」。その真意は、明にはわからない。もうすぐ“死体処理”が来るらしい。明は今晩、洋子の部屋で過ごすことになる。建前だけでも“こういう事”とは無関係に、という海老原なりの気遣いだった。
ガレージを去る明に、海老原は再び背を向けたまま尋ねる。「なァ──どう思う?」。今度は少し、声色が違った。「まぁ、どっちにしろ…俺がいなかったら小島は工場ですでにやられてた」。明の答えは、単なる事実か、それとも海老原への気遣いか…。明がその場を立ち去ってなお、海老原は小島の顔を見つめていた。
◆明への心酔が止まらない男・クロ
「で……どうなった?」「えっと…それから俺は高橋くんに言われて、ミサキちゃんにカバン返して…」。アパートの一室に男3人。輪になって話すのは、小島をめぐる此度の一件。鉄工所での騒動に立ち会い、事の後始末まで手伝わされた真黒組下っ端組員・高橋と“キックの西日本チャンプ”に、海老原の筆頭舎弟である黒塩がその詳細を聞いていた。
以前、海老原に連れられて明の実力を目の当たりにしたことのある黒塩は、今ではすっかり“ファブル”の大ファン。現在治療中である右足の骨折も、明をマネして橋を飛び降りた際に負ったケガだ。「ミサキのくだりはもういいって!ファブ……“マスクの男”のことやァ──!」。黒塩はとにかく明の武勇伝を聞きたがった。
鉄工場に現れたマスクの男は、砂川の雇った屈強な男“コード”を、なんと“キック”と会話しながら制圧。自身の背後からナイフを持って襲いかかる相手の足をノールックで撃ち抜くという神業も見せていた──。“キック”は語る。「とにかくもうだから強いのなんの──…長い事“キック”やってますけど──あんなすごい動きするヤツ見た事ないです…」
「そう──! そういう事をもっと言えッ! それでェ──!?」
「なんか頭の後ろに眼があるような…とにかくカンがいいというか〜」
「そういや俺のモデルガンも一発でバレたわ! 小島さんが撃たれたのも壁越しやったし…」
「(あ〜〜もう〜〜♡ スゲェ〜〜本物の殺し屋スゲェ〜〜!!)」
天にも昇りそうな顔つきで鼻をヒクヒクとさせる黒塩に、キックが素朴な疑問をぶつけた。「あの…なんでそこまで詳しく…」。黒塩はふと我に帰ると、バンっと肘掛けを叩きながら最もらしいことを返す。やれ小島さんがさらわれたからだの、やれそんなイカした、いや、イカれたプロを誰が雇ったのか調べなければいけないだの…。
一方で、ファブルの存在が公(おおやけ)にならぬよう十分に注意も払う。会話の最中、高橋が「それにしても…プロの殺し屋って本当にいたんスね」とこぼすと、「“プロの殺し屋”って、誰が言うたん、それ?」とすぐさまおとぼけモード。黒塩は以前「存在を知られない──それがこの世界のプロや」と、明から直接言ってもらえた。「(こういう事ですよね──…こういう事なんですよね……俺──…やっぱり先生と呼ばせていただます──!)」と、明への多大なる憧れを胸に、黒塩はひとり心の中で叫ぶのだった。